パブリックスピーキング プロ通訳案内士への道 通訳案内士

通訳案内士がパブリックスピーキング力を身につけるべき7つの理由

通訳案内士の免許を取得、大手旅行会社の添乗員としてツアー経験を積む傍らで、自分にまだまだ欠けていた「パブリックスピーキング力」を身につけようと思い、英語の表現力や話し方、スピーチを学び始め、4年が経過しました。

 

その結果、通訳ガイドの仕事にも大変役立つことが多く、間違っていなかったと感じています。

今回は、他の通訳ガイドと差別化を図りたいガイドの皆さん向けて、ぜひとも「パブリックスピーキング力をつけるべきだ」という視点から、理由などをお伝えしたいと思います。

 

Contents

通訳ガイドがパブリックスピーキング力をつけるべき7つの理由

ここからは、通訳ガイドの仕事に役立ったパブリックスピーキング力の利点も含めて、このスキルを身につけるべき理由を述べたいと思います。

 

傾聴力が身につき、聴く人の立場に立って話せるようになる

パブリックスピーキングを学ぶと、傾聴する力が身につきます。

スピーカーの話し方をじっくり見て研究しますし、自分に取り入れたいことがあれば真似しようと努力します。

 

聴衆として話を聴く経験を積み重ねることで、どのような話し方が人の心に響くかを理解できるようになります。

 

2分程度で話をわかりやすくまとめられるようになる

通訳ガイドの仕事は、日本を旅行する外国人のお客様をご案内して喜んでいただくこと。

何十分も話をして、何も記憶に残らないという話し方では、残念なガイドと思われてしまいます。

 

人の集中力は持続しません。

 

通訳ガイドの試験でも1~2分程度で話をまとめる必要性がありますが、実際の現場でも短くわかりやすく説明するスキルが必要です。

 

パブリックスピーキングで、2分程度でトピックについて話をまとめる練習をすることでこのスキルは磨かれます。

 

1つのトピックで1分~2分でわかりやすく面白く説明してくれるガイドさんに、お客様はより親近感がわくことでしょう。

 

ユーモアのセンスが磨かれる

パブリックスピーキングで、重要視されるものの一つは、ユーモアのセンスです。

 

聴衆の興味を引きつけるために、スピーチの最初でクスっと笑わせることは、聴衆がその後の話を聴くかどうかを大きく左右します。

 

最初から淡々と真面目な話をし続けていても、じっと聴いている方は退屈してしまいます。

 

日本人は、往々にして、真面目な話を延々と続ける傾向がありますが、欧米のパブリックスピーキングから学ぶことで、ユーモアを盛り込む習慣を身につけることができます。

 

ユーモアのセンスは、なかなか一朝一夕に身につけられるものではありません。

しかし、何度も何度も回数を重ねることで、経験値を増やし、聴衆の反応を確認しながら試行錯誤をしてスキルアップしてゆけるものだと思います。

 

即興性が鍛えられる

通訳ガイドの仕事では、急な質問が出ることが多々あります。

自分が答えたことのない質問の場合も多く、そこで慌てふためいてあたふたしてしまうと、相手に不安が伝わり、疑念を与えてしまうことになってしまいます。

 

どんな急な質問にも動じないで、冷静にユーモア交えて即興で分かりやすい解答が出ると良いですね。

 

そのためには、急なお題にも冷静に答えられるような、落語でいう大喜利のような練習を取り入れると良いと思います。

 

私も毎週行っておりますが、急なお題に対して、慌てず堂々と冷静に答える練習は自信をつけることに役立ちます。

 

話の構成力が鍛えられる

人前で話す場合、時間制限があることが多く、要点をまとめて話すスキルが鍛えられます。

話の構成力が足りないと、だらだらと何を言いたいのかわからない話をしてしまいがちです。

 

短い制限時間に、大切なポイントをわかりやすく伝える練習はガイドにとって大変重要なスキルになります。

 

人前で制限時間内にスピーチをする練習をすると、余計な話をそぎ落として、メッセージや大切なことを分かりやすく伝える話の構成力が鍛えられます。

 

話し方スキルアップで伝わり方が格段にアップ

例えば、淡々と一本調子で話をしていると、お客様は話を聴いている間にどんどん眠くなってしまいます。

 

しかし、例えば、ストーリーテリングのスピーチスキルを身につけると、声優のように声の調子を変えて話すことができたりするので、生き生きと登場人物や流れをイメージさせて伝えることが可能になります。

 

更に、ジェスチャーや顔の表情、話す速さなどをバラエティ富むように取り入れることで、聴衆の皆さんは話に釘付けになってしまうことでしょう。

 

人前で話す度胸がつき、自信がもてるようになる

パブリックスピーキングを学ぶ上で、一番の収穫は、度胸と自信だと思います。

人前に出ると、緊張して頭が真っ白になるという経験をしたことがある人は多いと思います。

 

人前に出て話すことをくり返し、慣れてしまうことで、頭が真っ白になるということを減らすことができます。

 

回数を重ねるうちに、聴衆との一体感を得られるくらいの余裕が生まれるかもしれません。

 

 

通訳ガイドがパブリックスピーキングを学ぶべき理由・まとめ

ベテランのガイドさんでも、話し方が単調であったり、説明の内容がわかりにくかったりすることがあります。

 

ですから、特に、免許を取ったばかりの新人のガイドさんには、ぜひパブリックスピーキングを学ぶ機会を探して参加していただき、スキルを磨いて自信をつけることをおすすめします。

 

 

  • この記事を書いた人

あさひ

北陸は福井の全国通訳案内士&英語講師。 大学時代に1年間の語学留学を経験。 その後、働きながら独学で英検1級と全国通訳案内士試験合格。 英語学習者の1人として、英検や通訳ガイド試験対策、英語の学習方法やモチベーションの維持に関することも発信中! 2000年から英語講師 → 2009年から全国通訳案内士 → 2021年から英語教室運営スタート

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