英検1級を初めて受験して、1発で合格したという知り合いも何人かいます。
私は、そういう「できるタイプ」の人間では全くありませんでした。
1次試験は何回も落ちまして、苦労したタイプの人間です。
もし英検1級に合格したいけれど1次試験の段階で不合格が続いているという人がおられましたら、私の勉強方法はもしかしたら何かのお役に立てるかもしれません。
今回は、英検1級の試験勉強で多くの人が苦労しているであろう語彙力増強のための勉強方法について考えたことをまとめてみました。
以前にも勉強方法をまとめているので、こちらも参考までにリンクを貼ります。
関連リンク英検1級最短合格のための語彙力増強法【独学で合格を目指す方へ】
語彙力増強が山場
英検1級で苦労する大きな山場の1つは、「英単語・英熟語の暗記」(語彙問題25問)ではないかと思います。
逆に、1級の英単語・英熟語の語彙問題で苦労しないという方は、おそらく普段から洋書や英字新聞・英文雑誌をよく読んでおられる方ではないかと思います。
普段から多読を心がけておられて、大量の英文の読書をされている方は、比較的楽に問題が解けるのではないかと思います。
私は当時は、全くといって良いほど、洋書や英字新聞などを読まないタイプの人間でしたから、(今は違いますよ!)語彙問題は全然知らない単語のオンパレードで大変苦労したことを覚えています。
「一生受からないのではないか・・・。」と思っている時期も、実際ありました。
しかし、よくよく試験問題を分析して考えてみると、英検1級の1次試験というのは、語彙力を増強すれば、他の部分はそれほど難しくはないと思いました。
つまり、語彙力増強が一番最初に乗り越えるべき山だと思ったのです。
時間がないけど「急がば回れ!」で行った勉強方法
普段から洋書や英字新聞・英文雑誌に親しんでいたなら、それほど苦労しなかったであろうと思います。
しかし、仕事をやりながら、空いた時間で英検受験の準備をしていた私には、とにかく時間がなかったです。
言い訳になってしまいますが、洋書や英字新聞を読みまくるというまとまった時間がなかなか取れませんでした。
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まとまった時間が取れない
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でも、早く受かりたい
このような状況で、とにかく、すき間時間の有効活用で乗り切った感じです。
そういう中で、1冊の辞書(ジーニアス英和辞典)をひたすらチェックし、エクセルに記録して、暗記をしたところ、飛躍的に語彙問題の点数が伸びました。
暇さえあれば辞書をずーっと読んでいきました。
常に電子辞書とお友達状態で、何よりも辞書と一緒に過ごし、電池はケチらず、何本も使いまくりました。
辞書をくまなくチェックして、気づいたことや覚え方など、エクセルにまとめていったところ、いろいろなことに気づくことができました。
自分で調べて、「へー、そうなんだ!」と感動したことや、論理的に納得したこと、驚いたことなどは記憶に残りやすいと思います。
ソースは、全て1冊の辞書(ジーニアス英和辞典:電子辞書版)です。
辞書を持っている人なら、誰でもできる勉強法なので、「急がば回れ!」の精神で試してみられること、おすすめします。
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接頭接尾語を覚えると便利 → 英単語が、漢字でいう「へん」や「つくり」に見えてくる
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語源をたどれば文化背景が見える
語彙問題で点数が取れるようになって、更に良かったことは、リーディング(読解)の問題でも点数が伸びたことです。
急ぎたいのだけれども、敢えてじっくり辞書と向き合う時間を作ったことで、一石二鳥だったと自分では思っています。
英検1級合格後に変わったこと
このブログ記事の冒頭で、私は洋書や英字新聞・英文雑誌を読まないタイプだったと書きました。
洋書が楽しく読めるようになったのは、1級に受かってからのことです。
基本的に面倒くさがり屋の私は、本が嫌いなわけでは全くありませんが、わからない単語をいちいち辞書を調べながら読むことが大変だったので、洋書は敬遠していました。
英検の語彙問題対策で、知っている語彙を増やしたので、そのおかげで、洋書や英字新聞・英文雑誌でわからない単語が減りました。
中身を早く読めるようになると楽しいですし、速読力といいますか、英文の長文がすらすら読めると楽しいです。
世界のニュースに遅れずついていくためにも大事な事だと思います。
今は、活字中毒とまではいきませんが、しばらく読まないと、何か英文を読みたーい!という禁断症状が出てくる感じです。
グループで定期的に集まって英文雑誌を仲間と一緒に読んだりしていますが、とても楽しいひと時です。
議論できる日本人にならないと、と思うわけです。
世界の生の情報を、いち早く英語のままで読めると良いなと思うわけです。
誰かが訳してくれたものを待つのではなくて、自分の力で読む、そんな仲間が1人でも増えると楽しいなとも思います。
世界のニュースを一緒に読める仲間を増やしたいですね。
いつか受かるかも!では、ずっと受からない
いつか受かりたいなー、とぼんやり思っていても、なかなか期限を決めないと受からないと思います。
これは経験上ですが、私は仕事で英語力を身につけないと、新しい仕事を得ることができないというプレッシャーもあったので、少しでも早く合格したいという状況にありました。
英語力というのは目に見えないスキルなので、「合格」とか、「何点」といったスコアで目に見えるとありがたいですね。
できるようになったと自分で思っていただけでは何となく不安ですが、「合格」とか「〇〇点」など、何らかの形で認められると、自分でも本当に少し上達したということがわかるので助かります。
本当のスキルがどれくらいなのかはさておき、点数や合格という指標でスキルの習熟度を計ってもらえる試験に挑戦してみることは、必ず自分のためになると思っています。
「〇年〇月〇日までに受かる!」と腹をくくって決めることは、大きな第一歩になるでしょう。
「いつか受かりたいな~!」と思っているだけでは、その先にある数々の試練に耐えられないかもしれないですよ。
英検1級英単語の覚え方・まとめ
単語の覚え方講座をブログかメールなどでシリーズ化できたらなと、密かに検討しています。
英語学習者であれば、誰もが新しい英単語の覚え方で、それなりに苦労しているのではないかと思うからです。
1級に受かるための教材とか勉強の方法を掘り下げていったり、このような知識などを少しずつ発信できたらなと思っているところです。