プロ通訳案内士への道 通訳案内士

通訳案内士の副業【現役プロがおすすめする両立可能な5つの副業】

私は2009年1月に通訳案内士試験に合格して、2009年3月から旅行会社に所属し、観光業ゼロの状態から添乗員免許を取得し、通訳ガイドの仕事を始めました。

紆余曲折、人生いろいろ、様々な寄り道もしましたが、2018年現在、まだ通訳ガイドとして、時々ではありますが、仕事の依頼があれば引き受けて仕事をしております。

 

福井県という地方在住の通訳案内士として仕事を続けるために、様々な仕事を副業として実践してきましたが、その中から、両立可能な職業を挙げてみました。

Contents

なぜ通訳案内士の仕事は単独では成り立ちにくいのか?

通訳案内士の試験に合格して、免許を取ったけれども、資格取得後すぐにフリーで仕事を獲得してゆくということは、難しいかもしれません。

(これは、ホテルや旅行会社など、観光業界で働いた経験をお持ちの方にとっては当てはまらないかもしれません。)

 

通訳案内士という仕事は、外国人を相手とする観光業界の仕事という性格上、実務経験が少ない状態では、なかなか初年度から単独では仕事が成り立たたない職業だと思います。

季節に左右される仕事である

1つ目の理由としては、日本における観光業界の課題ではありますが、年間を通して、春と秋に仕事が集中することが挙げられます。

観光に適している春と秋が休みがないほど忙しいにもかかわらず、夏場と冬場はめっきり仕事の依頼が減ります。

 

どの地域でもこの傾向は変わらず、一年を通してまんべんなく仕事を得られる仕事ではありません。

 

スケジュール管理をしにくい仕事である

2つ目の理由としては、予定を立てにくい仕事であることが挙げられます。

この仕事は、外国人のお客様やエージェントから仕事の依頼を受けた場合に、その日程と内容で引き受けられるかどうか、が第一番目の関門となります。

 

1回仕事の依頼を断ると、次の依頼は来ないかもしれません。更に、2回も連続で断ってしまったら、それはやる気がないと解釈されても仕方がないかもしれません。

だから、ある程度、時間に余裕をもたせてスケジュールはゆったりとしている必要がまずあります。

 

ただ、来るか来ないかわからない依頼のために、しかも、いつ依頼が来るかわからない仕事を待つために、スケジュールをゆったりとさせておくというのは、通常ではかなり不安定なので、その状態を好む人は少ないと思います。

 

旦那様がしっかり収入を得ている主婦の方が時々依頼があれば通訳ガイドをお小遣い稼ぎにするというのでしたら可能かもしれませんね。

ですから、初年度からフリーというのは、あまりにも不安定すぎますので、だいたいの場合は副業を考えることになるのです。

 

徐々に仕事の経験を積んで、通訳案内士単独でフリーでやっていけるという目途が立った時に、副業を辞めたら良いと思います。

通訳案内士が両立できる副業 厳選5選

これまで通訳案内士の副業として様々な仕事を経験してきましたが、その中から、両立可能な職業を挙げてみました。

また、各職業のメリットとデメリットも挙げていきたいと思います。

国内・海外添乗員

これは1番おすすめの仕事です。通訳ガイドの仕事に不可欠な多くの知識と経験を得ることができます。

メリット

①添乗員資格は通訳案内士にとって最強の武器

本来、ツアーには、添乗員を付けることが義務付けられております。通訳案内士が添乗員資格を保持している場合、旅行会社としては、添乗員を別に手配する必要がなくなるため、コスト削減にもつながります。

 

また通訳ガイドが添乗スキルを身に付けることは、スムーズで安全なツアーを運営するためには非常に重要となるので、通訳ガイドのプロとしてやっていこうと思っている方には、ぜひ添乗員資格を取得することをお勧めします。

 

②大勢の前で話す練習ができる

添乗員の場合、お客様は日本人ですから、アナウンスはすべて日本語になります。英語と日本語という違いはありますが、新人通訳ガイドにとって、人前で話す練習を日本語でたくさんできるという点では、自信をつけるためには非常に役立ちます。

 

③お客様との生のやり取りが体験できる

机に向かって勉強することと違い、現場で実際にお客様を相手にツアーの仕事をするというのは、常に反応が感じられるので、接客業の勘が養われます。

 

こういう態度だとクレームにつながるとか、こういうところを頑張ると高い評価をいただけるなど、肌で観光業の厳しさややりがいを感じることができます。

 

④観光業界に知り合いが増える

旅行会社の多くの方々との面識が増えますし、バス会社や観光地で働く数々の関係者と面識が増えます。

 

仕事が評価されれば、また仕事の依頼が舞い込んでくることもあるでしょうし、フリーともなれば、人と人とのつながりの中で徐々に仕事を獲得していくものですから、どんな仕事でも引き受けたからには精一杯行い、関係者とは気持ちよいやりとりで良い関係を維持してゆくことが重要だと思います。

 

⑤下見がタダでできる

通訳ガイドの仕事で、一番コストがかかるのが下見だと思います。現場を見て、歩いて、調べる下見は非常に大切ですが、遠い場所などの下見にはずいぶん先行投資が必要となります。

 

しかし、添乗員であれば、依頼によっては、日本中、あるいは世界中のさまざまな観光地に報酬をもらいながら行くことができます。

 

いずれ通訳ガイドとしてお客様を案内するのだという気持ちで添乗の仕事をすれば、それはコストをかけずに様々な観光地の下見をしているのと同じだと思います。

 

⑥温泉や観光、おいしい料理をお客様と一緒に楽しめる

何といっても添乗員の良いところは、温泉や観光、おいしいお料理を楽しめるところでしょうか。

 

たとえ、その日のツアーが大変だったとしても、旅館やホテルでおいしい料理をいただき、温泉につかったとき、とても贅沢な気分を味わえます。

 

デメリット

①報酬は少ない

添乗員の報酬は、通訳案内士の報酬と比べると、半分か3分の1くらいでしょうか、非常に低いです。

 

経験を積むための修行ととらえると良いかもしれませんね。

 

②家を数日空けるのが難しい人には向かない

添乗員は、1日ツアーもありますが、多くは数日間のツアーに付き添うことになります。

 

海外添乗員であれば、1週間くらい家を空けることはよくあります。

 

ご家族の都合などで、家を数日間空けることが難しい方にとっては、続けにくい仕事だと思います。

 

③タフな体力・精神力が必要

添乗員は何といっても体力が必要です。様々なトラブル等にも柔軟に対応できる精神力も必要です。

 

ご高齢の方や、体力に自信のない方にとっては、少し厳しい仕事になるかもしれません。

 

家庭教師

この職業も、スケジュールが柔軟に組めるという点で、通訳案内士の仕事との両立に適しています。

メリット

①スケジュール調整がしやすい

家庭教師は、学校や塾などと違って、レッスンのスケジュール調整が比較的簡単にできます。ご家庭や生徒さんとの調整なので、急な依頼があった時にでも事情を伝えれば、日程調整がしやすい仕事です。

②短時間で収入を得やすい

家庭教師は時給が高いので、短時間で稼ぎたいという場合に適しています。通訳案内士の仕事には、綿密な下準備が欠かせません。

 

長時間働かなければならない仕事では、両立が難しいですが、短時間で働ける家庭教師は両立に向いています。

デメリット

①すぐに辞めにくい

生徒さん相手の仕事ですので、いったん引き受けたら、卒業まで、もしくは、最低でも1年は続けることが望まれます。

 

受験生をお預かりする場合などは、入試前にレッスンが増える可能性もあり、自分の都合の良いタイミングで辞めることは難しい仕事です。

 

②生徒が増えすぎると身動きが取れなくなる

家庭教師は、スケジュール調整がしやすいですが、たくさんの生徒を担当すればするほど、スケジュール調整が厳しくなります。

 

レッスンを休んだ分の穴埋めが大変になるので、ほどほどの人数で押さえておく必要があると思います。

 

学校や塾の外国語講師

通訳案内士は外国語のスペシャリストでもあり、教えることを仕事にすることもできます。

メリット

①比較的安定して収入が得られる

学校や塾は、年間スケジュールに沿ってカリキュラムが組まれているので、曜日を決めて仕事をするなどすれば、安定して収入が得られる職業です。

 

個別指導塾でなければ、突然のレッスンキャンセルもありませんし、時給も高く、収入の予測が立てやすい仕事でもあります。

 

②教えることで自分の語学のスキルアップに役立つ

通訳案内士は語学力の研鑽が常に必要であります。教えることで、自分の学びにもつながり、自分の語学のスキルアップに一石二鳥です。

 

デメリット

①引き受けられるツアーが限られる

例えば、学校や塾で週に3日教えるという仕事をする場合は、通訳案内士の仕事で5日間のツアーなどは引き受けられません。

 

自ずと、引き受けられる仕事は、1日~3日くらいの短期間のツアーに限られてきてしまいます。

 

②学校や塾から柔軟性がないと思われる

学校や塾が多忙な時期や、先生が足りない時などに、普通は教えない曜日の仕事を依頼されることがあります。

 

それを臨機応変に引き受けるか、きっぱりと断るか、決断が必要です。

 

たくさんの仕事を引き受けてしまうと、通訳ガイドの仕事の依頼が来た時に日程調整が難しくなってしまいますのでバランスをとるのが難しいです。

 

ブロガー

空いた時間にブログを書いて広告収入などを得る方法です。

メリット

①時間の融通がきく

仕事が入っていない時間を自由に使えるという点では、一番融通がきき、通訳ガイドとの両立に適した仕事だと思います。

②仕事の情報発信にも役立つ

例えば、通訳ガイドとして情報発信のブログを立ち上げたとしたら、世界中に自分の存在を知らせることが可能になります。

 

ガイドの仕事に関する情報発信や、観光地のおすすめ情報などを発信することで、広告収入なども得られた場合、一石二鳥以上の価値が生み出せます。

 

デメリット

①収入の見込みが立てにくい

多くのブロガーの中で、大きな収益を上げている人はごくわずかです。

ブログで収益を出すには、相当の知識とスキルアップが必要であり、時には運も必要です。

②向き不向きがある

パソコン操作やウェブ制作に詳しいだけではなく、文章作成能力やデザインなどのスキルも必要なため、得意不得意が分かれると思います。

 

在宅ワーク(オンライン英語講師・英作文添削先生など)

ガイドの仕事がない日には、パソコン1台で様々な仕事を請け負うことができます。

メリット

①空いた時間を有効活用できる

通訳案内士は語学力があるため、英語に関する在宅ワークなどの仕事も両立にふさわしいといえます。

オンライン英語講師であれば、自宅でパソコンがあれば空いた時間に仕事が可能になります。

英作文の添削先生であれば、空いた時間を使って効率よく仕事をこなすことができます。

②仕事量を自分で調節できる

たくさん仕事をしたい時も、仕事を減らしたいときも、自分の意志で仕事量を調整できます。

学校や塾ではなかなか自分の都合に合わせて増やしたり減らしたりはできません。

 

デメリット

①締め切りに追われる

添削して提出するべきものであれば、締め切りは絶対守らないといけません。

そんな時に、ツアーの仕事を引き受けて準備が重なってしまったりすると、優先順位がおかしくなってしまいます。

②自己管理・時間管理が重要

空いた時間にいつでもできると思うと、先延ばしにしがちです。

ギリギリになって慌てることがないように自己管理と時間管理をしっかりする必要があります。

 

その他、上級者向けの副業

その他には、通訳や翻訳、学習塾経営、株式や不動産への投資などなど、様々な仕事が考えられますが、どちらが本業かわからなくなるような仕事なので詳細を省きました。

  • この記事を書いた人

わびさび

北陸は福井の全国通訳案内士&ブロガー。 大学時代に1年間の語学留学を経験。 その後、働きながら独学で英検1級と全国通訳案内士試験合格。 英語学習者の1人として、英検や通訳ガイド試験対策、英語の学習方法やモチベーションの維持に関することも発信中!

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