人生長い間生きていると、なかなか思い通りには仕事も人生も上手くいかないことがありますね。
むしろ、一生懸命に努力しているのに、自分にとって都合の悪いことや理不尽なことが起こることの方が多いかもしれません。
でも、それが人生の醍醐味と言えば醍醐味であり、そんな逆境の時でも乗り越えられるような強い自分でいたいと思います。
今回は、理不尽なことが起こった時や、逆境だと思われる状況で、「どのように考えたら、前向きになれるのか?」ということについて考えてみました。
現実に起こっていることを変えることはできませんが、自分の思考習慣によって、解釈を変えて前向きにとらえることはできます。
ブログの後半では、先人の名言なども紹介しています。
逆境時の考え方と先人の名言集
逆境だと思われる時に、落ち込んでしまう人もいれば、前向きに努力を続けられる人もいるでしょう。
偉人と呼ばれる人生の先輩方から、逆境の時に勇気や笑顔をもらえる名言を集めてみました。
多くの名言は、こちらのサイト()から引用させていただいております。
「ピンチはチャンス!」ととらえる
世界の偉人といわれる方々の一生を振り返ってみると、偉業を成し遂げる前には、数々の困難に巡り合ってそれを乗り越えてきています。
多くのピンチや逆境を経験して、ひと回りもふた回りも成長して、偉大なことを成し遂げている人がほとんどではないかと思います。
経営の神様と呼ばれる松下幸之助さんは、「好況よし、不況 さらによし」と述べられました。
不況の方が好況よりも更に良いとおっしゃるのです。
確かに、視点を変えて、不況のメリットを見つめなおしてみると、好況の時には見えなかった改善点が見えるようになってきますね。
好況の時には、努力をしなくても商品は売れますから、傲慢な気持ちになっていた可能性もありますね。
不況の時期は、危機感が生まれますし、危機感は自分や組織を成長させる機会を与えてくれると考えたら、ありがたい気持ちになってきます。
改良改善の機会をくれる不況という時期は、普段考えないことを考え、試行錯誤し、新しいことに向かって努力できる絶好のチャンスなのです!
あのイチロー選手も以下のように述べておられます。
『壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。』
へこまず、また挑戦すればいい!と考える
ちょっとうまくいかないことがあって、うじうじといじけたり、機嫌が悪くなって周りに八つ当たりするような人は、人間としてちょっと恥ずかしいですね。
尊敬すべき人々は、いちいち一喜一憂してへこんだりしません。
なぜなら、次のプランに向かって動き出しているので、へこんでいる暇がないからです。
私の大好きな坂本龍馬さんの言葉に、次のような名言があります。
『俺は落胆するよりも、次の策を考える方の人間だ。』
あの発明王エジソンも、発熱電球を発明するまでに1万回の失敗をしたと言われていますが、ご本人はそれを失敗とは考えず、次へのステップへとつないだことは有名な話ですね。
逆境のおかげで自分がたくましくなると感謝している
仏教において、仏様やお釈迦様の坐像の下には、蓮の花がありますね。
蓮の花は、きれいな水の中では美しく花を咲かせないのだそうです。
蓮の下にある水が泥にまみれて、泥が多ければ多いほど、蓮は美しい花を咲かせるのだとか。
ですから、人生は苦であると説かれたお釈迦様の教えのように、苦しい中でこそ美しい花を咲かせる蓮の花をシンボルとしているとのことです。
このように、「苦しいこと=悪いこと」では決してないわけです。
むしろ、成長しているからこそ苦しく感じるのかもしれません。
以下は、ディズニーランドの創始者、ウォルト・ディズニー(Walt Disney)の言葉です。
”All the adversity I’ve had in my life, all my troubles and obstacles, have strengthened me".
『私の人生で経験してきた全ての逆境や苦難、障害のおかげで、私はたくましくなれた。』
また、最初の項でも引用しましたが、松下幸之助さんは、成功した理由を問われた時に、以下の3つを挙げられました。
- 貧しかったこと
- 学歴がないこと
- 身体が弱かったこと
通常の人は、この3つを備えていたら、悲観するかもしれませんが、松下幸之助さんは、貧しかったことでお金の大切さや人としての在り方を学んだり、学歴がないことで人の話をよく聞くことができたこと、身体が弱かったから人に頼んで仕事をしてもらうことになったと説明しています。
使命や生きる目的を持っている
どんな苦境にあっても乗り越えられる人というのは、心の奥であきらめず、いつかきっと良くなる、最終的には良くなるという希望を持っているようです。
また、使命や生きる目的といった、自分を奮い立たせるようなやりたいことを常に持っています。
『夜と霧』という本を書かれた、ビクター・フランクルさんは、強制収容所の過酷な状況から生還して、長生きされた方です。
生き残った人に共通していたものは、絶望的な状況においても「生きる目的」を失っていなかった人だそうです。
苦境に陥った時こそ、じっくりと自分の使命や役割について考えてみると良いのではないでしょうか。
他の誰のものでもない、自分の使命について、自分の生きる目的について、それは何かと考えてみることで、自分の内側から何かが変わるかもしれません。
自分のすべきこと、世のため人のために、自分がしなければならない任務は何なのか?
自分以外の誰かのため、家族のため、所属する組織のため、地域社会のため、自分の国のため、そして世界のため、自分がどういう役割を果たすべきなのか、を考えてみることおすすめします。
自分がお世話になった人々や、自分が大切だと思っている人々のことを考えてみると、今自分に与えられた環境で精一杯努力しようという勇気が湧いてくる気がします。
希望を持っていて心は常に明るい
最後に、心の奥に邪悪な気持ちが隠れていたりすると、何事もうまくいきません。
私が尊敬する安岡正篤先生の言葉に、以下のようなものがあります。
『心明るく 望み清く』
何だかとってもすがすがしい気持ちになれるフレーズです。
心の奥は常に明るく、清い状態にしておきたいですね。
邪悪な気持ちを持っている人がたとえ周りにいたとしても、それを、はね付けてしまうくらいの明るい気持ちを常に持っていたいと思います。
逆境に強い人の特徴と名言・まとめ
何も努力せず、ただ漫然と日常生活を送っていたら壁も現れないでしょう。
新しいことにチャレンジしたり、前に進む人には、必ずと言っていいほど壁や逆境がおとずれると思います。
そんな時に、先人の言葉を思い出したり、自分で深く思考して、自分自身と向き合う時間を作ったりして、逆境を良い機会ととらえて努力してゆきたいですね。
今回は、ヘレン・ケラー(Helen Keller)の言葉で締めくくりたいと思います。
”We could never learn to be brave and patient, if there were only joy in the world”.
『もしもこの世に喜びしかなかったら、私たちは決して勇気と忍耐を学べないでしょう。』