英語力アップ 英語学習法

英語授業ノートの取り方【アウトプット型のノートの作り方】見本あり

英語教育にも20年くらいたずさわってきましたが、英語学習者としてもそれ以上の時間を費やしているため、これまで学習方法はいろいろと工夫してきました。

 

結論として、これまでの教育経験と学習者としての経験から「アウトプット型のノートの取り方」をおすすめしたいと思います。

人それぞれ、個性も違いますし、能力も環境も異なりますから、「これが正解!」というノートの取り方は無いです。

 

ただ、これから英語学習を効率よく進めたいと思われている方も多いと思いますので、今回は、効率よく英語学習を進めるための、ノートの取り方に焦点を当ててまとめてみました。

 

まとめ記事を書こうと思いましたが、文章量が増えすぎたので、数回に分けて書いていきたいと思います。

 

Contents

テスト前は時間との闘い!

  

中学校や高校の中間期末試験、数々の模試や高校受験・大学受験、英検などの各種資格試験のテスト前は、時間との闘いです。

悠長に何でもかんでもノートにまとめている時間がありません。

 

けっこう完璧主義の私は、ノートをきれいに取らないと落ち着かないということもあって、ノート作成にかなりの時間をかけた時期もあります。

しかし、ノートをいくらきれいにまとめても、頭に入ってなかったら意味がありませんね。

限られた時間の中で、最大限の効果を発揮するノートが作成できたら理想的です。

 

これまで見てきた生徒の中で、きれいにノートをまとめることに命をかけているような子もいましたが、成績が良いとは限らないです。

目的はノートをきれいにまとめることではありません。

 

「結果を出すこと」が目的です。

「結果を出すためには、何をしたら良いのか?」それを念頭に置いてノート作成の方法を自分なりに考えてみましょう。

 

ノートの取り方次第で成績(スコア)は上がる

これから将来に向けて、新時代が求める社会人に成長してゆく若い方々に、私が考える効果的なノートの取り方をご紹介したいと思います。

冒頭でもチラッとご紹介しましたが、理解したことを自分の言葉でまとめる「アウトプット型ノート」です。

 

人に見せるためのノートではなく、結果を出すために自分で使うためのノートです。

十人十色ですから、ノートの取り方に正解はありませんので、一つの例としてお考え下さい。

 

私が一番理想的だと考えるノートの取り方は、以下のようなものです。

授業を聞いたり、書籍を読んだりして、理解したことを、自分の頭で論理的に整理して、自分の言葉で要約すること。

「要するにどういうことがポイントなのか?」ということを自分の中で整理して、自分の言葉で書くということです。

 

「先生が言ったことをメモすること」がノートを取るということであれば、速記の力があれば、ノートはとれます。

訓練すれば誰でもうまくできるようになるでしょう。

しかし、先生が言ったことを何でもメモすることと、きちんと理解していることとは違います。

先生から聞いたことを、理解し、お友達に教えられるレベルになっているなら最高ですね。

 

内容を自分なりに理解していることが大切であり、人に説明できるほど理解できていれば結果は出ます。

 

英語授業ノートの例【予習に時間をかけ、授業は復習!】

まずは、自分が理解していることと、理解できていないことを知りましょう。

理解できていないことに焦点をあてて、最大限の結果を出すための自分だけのオリジナルノートを作成してみてはいかがでしょうか?

 

そのためには、授業の前に可能な限り、予習を行うことをおすすめします。

 

予習をせずに、初めて授業を聞くと、知らないことが多いため、復習のための時間がたくさん必要になります。

テスト前は時間が限られていますし、5科目という各教科をまんべんなく勉強しなければなりませんね。

 

ですから、できるだけ効率よく学習したい人は、予習を行い、授業を復習の時間にしてしまい、テスト前には苦手な教科や苦手な単元にできるだけ時間を割くことにしてみてはいかがでしょうか。

 

予習といっても、教科書や参考書を前もって目を通しておくだけ、そして、疑問な箇所に印をつけておくだけでも十分効果があるでしょう。

自分がわかること、わからないことを事前に知っておくだけで、授業を聞く態度が変わります。

予習の段階で、授業中に先生に質問したいことも浮かんでくるかもしれませんね。

 

こちらの画像は、授業ノートのサンプルです。

左は予習用のページ、右は授業中にメモを取るページです。

赤い文字で書いた部分はテスト前に赤い下敷きを使って復習に使えます。

宿題で手いっぱいで予習まで手が回らないという生徒さんも多いと思いますが、テスト前に焦らないための予習です。

毎日何時間も授業を受ける中高生の皆さんにとって、全部の授業を終始集中力を維持し続けるのは至難の業と思います。

 

予習をしておけば、わかるところは聞き流せば良いですね。

中学生であれば、単語や熟語の意味を調べておくだけでも随分違いますです。

予習でよくわからない部分に「?」クエスチョンを書いておくのもおすすめです。

事前に、わからないと感じていた部分の説明は、前のめりでしっかりと授業を聴くことにつながります。

 

 

テスト前 試験勉強用の英語ノート見本サンプル

以下は、私の作成した英語ノートの見本サンプルです。

ノートの取り方に正解はありませんので、ご自分の性格や学習タイプに合った方法を編み出してみて下さい。

長文読解用ノート

長文を書き写す必要はないです。時間がもったいないです。

書き写す暇があれば、CDに合わせて何回も音読する方が圧倒的におすすめです。

長文読解において、大切なことは何なのか、考えてみて下さい。

  • 新しい単語や熟語の暗記
  • 新しい単語や熟語の使い方
  • 英文の和訳

この3つをくり返し復習できるアウトプット型のノートを作れば、効果的なのではないかと思い実践してきました。

英検1級や通訳案内士試験にも役立ったので、手書き好きのアナログ派の方にはおすすめです。

 

長文読解問題を解いた後の復習用ノートです。

アウトプットしたいところは赤い文字で、下の写真のように赤いシートで消すことができます。

新しい単語や熟語、使い方を覚えることが目的ですから、ノートは何度もくり返し使って、アウトプット復習の時間を多く使うと良いです。

英文和訳のノートはこちらです。和文英訳の場合は、日本語と英語を逆にするだけでOKです。

長文を全部訳す必要はないですが、自分が訳してみて難しいと感じた英文も和訳も全部書き写して比較しながら学習しました。

単語ノート・単語帳

中間期末テストは教科書や学校指定のテキストから出題されることが多いと思いますが、受験対策の模擬試験や各種検定試験において、テスト勉強といえば、単語や熟語を覚える作業がついて回ります。

 

英単語や英熟語カードは中学生までの生徒さんにはおすすめです。

覚える単語がそれほど多くないからです。

 

高校生にもなると、大学受験のために覚える単語の量はものすごく増えますので、一つ一つ単語カードに書いていくより、単語帳を持ち歩いてくり返し視覚や聴覚など五感をフル活用して、覚える時間を作るべきだと思います。

 

自分なりのノートを工夫して作ってゆくことはおすすめですが、英語の試験のレベルが上がるにつれ、効率の良い単語帳の作成は難しくなっていきます。

英検1級の前に作った単語帳の一部が以下の写真です。

くり返し使ってボロボロですね。

このノートも赤いシートで何回もアウトプットのおさらいをしています。

模試や過去問の誤答ノート

模試や過去問にトライして間違えた所を書き出すことも試験対策には大切だと思います。

 

手書きが効率悪いと感じた場合は、パソコンを使って、エクセルやワードにまとめて、よく持ち歩いてすき間時間を活用して勉強しました。

 

英語授業ノートの取り方・まとめ

人それぞれ、特徴が違いますので、ノートの取り方、テスト勉強の仕方もさまざまだと思います。

今回は、ノートを取ることではなくて、結果を出すためのノート作成の方法をご紹介させていただきました。

 

たくさん自分のノートの写真を公開しましたが、美しいノートは一つもなく、汚くてボロボロ状態のノートばかりですが、思い出がつまっているので、なかなか捨てることができません。

 

復習に時間をかけるアウトプット型のノート作成、大いに活用していただきたいと思います。

最近は、単語を暗記できるアプリや便利グッズも売っていますが、アナログな方法でコツコツ学習を続けることもなかなか良いですよ。

何かの学習のヒントになれば幸いです。

  • この記事を書いた人

あさひ

北陸は福井の全国通訳案内士&英語講師。 大学時代に1年間の語学留学を経験。 その後、働きながら独学で英検1級と全国通訳案内士試験合格。 英語学習者の1人として、英検や通訳ガイド試験対策、英語の学習方法やモチベーションの維持に関することも発信中! 2000年から英語講師 → 2009年から全国通訳案内士 → 2021年から英語教室運営スタート

-英語力アップ, 英語学習法

Copyright© Pleasure-Japan , 2024 All Rights Reserved.