考え方・思考習慣

やる気が続く目標の決め方【目的も一緒に考えることがおすすめ!】

「何か目標を持ちたい」と思っているけれど、どうやって目標を見つけたらいいかわからない。

「目標を決めろ」と言われたけれど、どうしていいかわからないという経験はありませんか?

また、自分なりに目標を決めて実践しているけれど、なかなか達成できず挫折してしまうという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

 

私もこれまで数々の目標を掲げては挫折し、挫折しても、またこりずに目標を掲げて取り組んで、失敗も挫折もさまざまです。

今回は、私のこれまでの経験や先人の知恵などもお借りして、目標の決め方や、目標を決めることのメリットや効果、コツなどを具体的にご紹介したいと思います。

 

Contents

「夢」と「目標」と「目的」の違い

夢と目標の違いは何となく知っているという方も多いと思いますが、目的まで考慮する方はあまりおられないのではないでしょうか?

 

夢と目標と目的は、すべて別物だと私は認識しています。

そして、もし今、「新しい目標を決めたい!」と思っているのでしたら、その「目的」も一緒に考えると良い目標設定ができるのではないかと思います。

 

夢とは?

夢というのは叶うか叶わないかわからない、ぼんやりと頭にイメージできるようなこと。

下手したら、死ぬまで追いかけているかもしれないこと。

  • 将来、お金持ちになりたい
  • 豪邸に住みたい
  • 世界一周旅行をしたい
  • 有名大学に入学したい
  • やせたい
  • 英語がペラペラになりたい

このような、叶わないかもしれないけど、叶ったらいいなと思えるようなことだと私は解釈しています。

目標とは?

目標というのは、具体的な数字と締め切りがあるものだと私は考えています。

  • 〇年〇月までに、○○円の資金を作る
  • 子供が中学校に入学するまでにマイホームをもつ
  • 20代のうちに1年の海外生活をする
  • 5年以内に3か国以上の海外旅行をする
  • 〇〇大学○○学部○○学科に〇年度入学する
  • 夏までに3カ月間で3kgの脂肪を落とし筋力をつける
  • 〇年〇月までに英検準1級に合格する

目的とは?

目的というのは、いずれ訪れるであろう辛い時期を乗り越えるための動機(モチベーション)となるものであり、目標を達成するために必要な「やる気」の維持に関わる重要なものだと私は考えています。

  • なぜ私たちはそれを行うのか?
  • 何のために私たちは努力しているのか?

「なぜ?」という行動の背景にある質問に答えが見い出せない時、やる気は下がると考えます。

 

もしあなたが今、ダイエットをしたいと思っているとしましょう。

ダイエットは正直、誰にとっても辛いことですし、簡単に達成できることではありません。

「体重を 〇kg 減らす」という目標だけで、1年とか2年間、頑張り続けられるでしょうか?

 

でも、こう考えてみてください。

「このままどんどん太っていくと、10年後くらいに糖尿病のような病気を発症して、毎日、食事制限やインスリンの注射などで、健康な人と比べると楽しい時間が減るし、医療費の増大にもつながるだろう。」

「今のうちに食生活の改善や運動など、健康的な生活習慣を身につけ、医療費の節約につなげよう。」

 

この場合、「体重を 〇kg 減らす」という目標に、「健康的な老後と、将来の医療費の節約のために体重を減らす」という目的が付け加えられました。

 

健康的な老後を送っている自分の姿がより鮮明にイメージできませんか?

今ダイエットしておけば、将来健康を維持でき、お金も貯まって、元気に旅行を楽しめたりできるかも!

具体的なプラスのイメージができれば、多少苦しい時期があっても、モチベーションの維持がしやすいのではないでしょうか。

 

目的は、目標や夢の背後にある、自分の中の深いところ、正直で素直な自分の気持ちと近いものだと思います。

ですから、目標を決める際には、ただ数値ややりたいと思っていることだけを考えるのではなく、「なぜその目標を設定したのか?」という理由や目的も一緒に考えることが重要だと思います。

 

また、目的をはっきりさせると、自分が設定した目標を見続けて、それを達成するためのモチベーションの維持にも役立ちます。

 

【上級者向け】幸せになることを目的としよう!

私は何かしらの目的を探すなら、幸せになることを目的にした方が良いと思います。

  • 痩せたけど、やつれて逆に不健康になった(なぜやせたかったの?) 
  • 豪邸に住めるようになったけど、嫌われていていつも1人ぼっち(なぜ豪邸に住みたいの?)
  • 英語がペラペラになったけど、誰からも必要とされていない(なぜ英語ができるようになりたいの?)

せっかく目標を達成したのに、その結果が予想したことと違って、本末転倒にならないように、気をつけたいですね。

若いうちは目的は自己満足で良いと思いますが、年を経るにつれ、様々な目標を達成していくと、自己満足だけでは物足りなくなってきます。

私利私欲が強くて、私心バリバリの目的も、まあまあ嫌われたりします。

 

ですから、可能なら、自己満足のための目標を超えて、周りが幸せになること、周りが幸せになって自分も幸せになれること、そういった目的をもつことをおすすめしたいです。

 

目標を持つことのメリットやデメリット

性格も特徴も、各個人さまざまですから、目標を具体的に決めることで、逆に変なプレッシャーを感じてしまい、悪影響が出るという人もいると思います。

例えば、うつ病の人に「目標を持て!」などと言ってしまうと、逆効果で追い詰めてしまうというデメリットはあると思います。

また、芸術家に、いついつまでに作品を仕上げてくださいと言っても、本当のアート作品は締め切りを設けてでき上がるようなものではないと、個人的には思います。

 

ただ、自分が立てた小さな目標でも、それを達成できると、充実感、達成感、幸福感などを味わうことができるのも事実だと思います。

毎日のルーティンの中でも、小さな目標と共に生きられたら、少なからず生きがいを感じながら、ちょっとワクワクする日々になるのではないでしょうか。

 

また、ゴールが明確であると、集中しやすいですね。

サッカーの試合で、もしゴールが無ければ、試合は永遠に終わりません。

 

他の人はそうではないかもしれませんが、私個人的には、何かに向かって走り出す時、そこに向かって、普段は出ないエネルギーが生まれたりしますし、エネルギーを燃やしている時、充実感や幸福感に包まれる実感があります。

 

人から決められた目標ではやる気は出ない

目標は、自分の内なる欲求から決めると良いと思います。

上司や先生や親など、人から与えられた目標は、自分の正直な気持ちを偽った目標であり、心の底からやる気がわいてくるものではないと思います。

 

目標も目的も、自分で決めること、が大切です。

 

自分で決めたからには責任感がうまれ、人のせいにすることなく、最後まで達成する努力をするでしょう。

人から与えられた目標は、達成できなかったことを、結局は人のせいにしてしまいます。

 

目標は大き過ぎない方がいい!

人間のDNAは、人によってそれほど大きな差はないと言われてはおりますが、さまざまな個性があって、才能も能力も性格も十人十色です。

目標を設定する時は、「絵に描いた餅」にならないように、現状もしっかり把握して、努力すれば達成可能な確実なところから攻めていきましょう。

 

最初から大きすぎる目標を立ててしまうと、現実とのギャップが大きすぎて、逆に集中力やモチベーションが維持できません。

「こうすれば自分はできる」と思える目標、手が届きそうな目標を設定する方が、やる気を維持するために効果的だと思います。

 

目標を決める時、語尾は言い切る!

目標を決める時は、語尾を言い切る形にすることをおすすめしたいです。

「○○したい」という表現よりは、「○○する」と強く言いきる表現です。

例えば、「留学したい」ではなくて、「留学する」と心の奥で決めるです。

「する」と決めているから、そのための行動を具体的に起こす力が湧いてきます。

 

「言霊(ことだま)」と言いますが、日本人は昔から、言葉の力を信じてきました。

科学的根拠と言われると、わかりません。

あくまでも自分の経験からですが、言い切る形の強めの言葉づかいで、心の底から、その達成をより強く信じることができるかもしれないです。

 

目標は、人に宣言する!

目標を宣言することは、マイペースな性格で、追い込まれることが苦手な人には、おすすめしません。

しかし、本当に心の底から目標を達成したいと思っていて、絶対達成するという覚悟があるのであれば、身近な人、誰か1人でも良いので宣言してみましょう。

 

こっそり目標を立てれば、誰にも知られることはなく、もし目標を達成しなくても、誰にも知られませんので安心です。

「やっぱりあいつはできなかった!」と思われたり、恥ずかしい思いをする必要がないですから、こっそり目標を立てる人も多いでしょう。

 

でも、人に宣言することは、けっこう効果があります。

「背水の陣」です。

逃げ道をふさいで、自分を追い込んでしまうと、前に進むしかなくなりますし、言い訳できなくなります。

 

目標は見るけど、集中すべきは行動

設定した目標は、いつも見る壁に掲げたり、一日中確認できるように、スマホの画面に貼ったり、目標を書いたメモを持ち歩いたり、しましょう。

 

目標は常に意識するとして、次に大切なことは、行動に移すことです。

 

いくら目標を眺め続けていても、スタートして、前に進まなければ、ゴールにはたどり着きません。

いったん目標を決めたなら、あとはひたすら行動することに集中しましょう。

 

私のアメリカ留学経験の例

ここで、具体例をご紹介したいと思います。

大学1年生の時に、留学したいなあと漠然と思っていました。これは「夢」にあたる部分ですね。

 

その後、自分に問いました。

「いつ留学するの?」

「下手したら、死ぬ直前まで、留学したいなあって言ってるつもり?」と自分に問いかけました。

 

その後、「大学を卒業するまでに留学する」と決めました。これは「目標」になります。

 

その当時の私の的」は、海外の人と対等に話し合えるようになるためというものです。

ここは深く掘り下げないですが、最低限英語は話せるようにならないとマズイという危機感を持っていました。

 

では、そのためにはどうしたら良いのか? 何が足りないのか? を現状から分析していきました。

お金はない、どこに留学するかも決まっていない、何もコネがない。

具体的にイメージしていくと、解決しなければならない課題が山積みです。

でも、すでに留学している自分をイメージし、逆算していくわけです。

 

必要な資金から、留学先探し、手続き方法、現地との手紙のやり取り、必要なTOEFLスコアを上げるための英語の勉強などなど。

〇月〇日に、アメリカで勉強しているという状態になるには、今何をしたらいいのか、具体的に調べて、1つ1つ実行していきました。

 

そして、予定通りの日時と期間で、留学できました。

大学1年生の時、「いつ留学するの?」と自分に問わなかったら、まだ留学していないかもしれません。

 

目標の決め方・まとめ

今回は、目標の決め方や達成するためのコツのような内容をご紹介しました。

人生のどのステージにおいても、目標を決めるという場面は訪れると思います。

目標設定に困っている方へのヒントとなれば幸いです。

 

  • この記事を書いた人

あさひ

北陸は福井の全国通訳案内士&英語講師。 大学時代に1年間の語学留学を経験。 その後、働きながら独学で英検1級と全国通訳案内士試験合格。 英語学習者の1人として、英検や通訳ガイド試験対策、英語の学習方法やモチベーションの維持に関することも発信中! 2000年から英語講師 → 2009年から全国通訳案内士 → 2021年から英語教室運営スタート

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