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全国通訳案内士2次試験の独学勉強法【面接試験対策の体験談】

私が通訳案内士試験に合格した時期は随分昔のこと(2009年)です。

その当時、二次試験(面接)対策として、さまざまな本やテキストから多くの質問を集めました。

 

今回は、どのような準備をしたかということについて、1人だけの例ではありますが、私の経験談をご紹介したいと思います。

 

 

Contents

全国通訳案内士の面接試験対策の体験談の概要

全国通訳案内士試験の2次試験対策として私が行ったのは、以下の3点です。

  1. 出題されそうな質問を集めること
  2. その予想される質問に対して自分なりの答えを作成すること
  3. ひたすらアウトプットの練習

この1番と2番の作業に、私は毎日コツコツ時間を割き、半年以上かかっていると思います。

慣れるとサクサクと回答作成も進むのですが、それまではとても時間がかかりました。

 

自分なりの解答を作成した後は、質問をされた瞬間に、即答し、30秒から1分以内でわかりやすくすらすらと説明できるかどうかを練習をしました。

 

具体的な勉強方法については、こちらの記事でも書いていますので、リンクを紹介します。

関連リンク全国通訳案内士2次試験に独学で取り組む方へ【参考書と具体的対策】

 

出題傾向が変わることについて

通訳案内士試験の内容は毎年変わってきておりますが、日本文化を外国語で紹介するという目的に大きな違いはないと思います。

時代の流れに合わせて、新しい言葉や概念、新しく認定された世界遺産など、流行にも敏感になっておく必要があると思います。

 

現役のガイドも、現場で知識不足が露呈して恥ずかしいことにならないように、常に流行や最新情報には敏感になって、努力しているものです。

 

ここ数年では、2次試験の内容も現場に近いような内容に変わっているようで、プレゼンテーションや、逐次通訳などのテストが行われているということですね。

 

試験内容が常にアップデートされることは当然であり、時代の流れに沿って、最新の情報を元に試験対策を行うことは大切だと思います。

 

 

通訳案内士の面接試験対策で行った3つのこと

 

 

1200問以上集めたので、参考までにカテゴリーごとに分類してみました。

面接で聞かれそうな質問を1200問以上集めた

過去問や試験に関連する書籍を集めて、出題されそうな問題や、仕事の現場で聞かれそうな質問などを、とにかくたくさん集めました。

 

かれこれ、1200問以上になってしまったのですが、今でもその質問と回答のリストは、仕事の準備や現場などで役立っています。

以下は、カテゴリー分けをした質問リストの例です。

「ガイドの適性」に関する質問
「基本的な観光情報」に関する質問
「宿泊に関する情報」に関する質問
「交通機関に関する情報」に関する質問
「東京の観光地」に関する質問
「東京周辺地域(日光、箱根、鎌倉含む)の観光地」に関する質問
「京都の観光地」に関する質問
「奈良の観光地」に関する質問
「大阪の観光地」に関する質問
「関西地域の観光地」に関する質問
「中部・北陸地方の観光地」に関する質問
「中国・四国地方の観光地」に関する質問
「九州・沖縄の観光地」に関する質問
「北海道・東北地方の観光地」に関する質問
「日本全土の観光地」に関する質問
「日本での買い物」に関する質問
「温泉」に関する質問
「日本の地理や気候等」に関する質問
「日本の歴史」に関する質問
「舞台芸術」に関する質問
「芸術」に関する質問
「工芸」に関する質問
「庭園」に関する質問
「日本の宗教」に関する質問
「スポーツ」に関する質問
「ゲーム・競技」に関する質問
「日本人の生活習慣」に関する質問
「日本人の特徴」に関する質問
「日本の現代文化」に関する質問
「日本の経済」に関する質問
「日本の産業・ビジネス」に関する質問
「日本社会」に関する質問
「日本の教育」に関する質問
「日本語」に関する質問
「日本の象徴」に関する質問
「日本の文化行事・イベント」に関する質問
「和食・日本の食文化」に関する質問

 

質問への自分なりの口頭回答を作った

質問が1200問にも膨れ上がってしまったのですが、重要な質問から優先的に、自分なりの答えを作成しました。

本やインターネット、さまざまな教材資料を利用して、コツコツと自分が答える場合にどうするかといった回答を作り続けました。

 

一応、フルタイムで仕事をしていた時期に、すき間時間をフルに活用して面接対策の準備をしていたので、時間は半年以上かかったと思います。

 

ここで重要なことは、自分の言葉でわかりやすく伝えられる表現になっているかどうかということです。

本から引っ張ってきた表現を使っても、突然質問された時に、その表現が自信をもって使えるものでない場合は役に立たないことになってしまいます。

 

初受験の時に痛い失敗をしたことがあったので、2回目のチャレンジに向けて、真剣に取り組みました。

自分が自信をもって使える表現で、わかりやすい、伝わりやすい表現で回答をつくることがおすすめです。

 

ひたすらアウトプットの練習 & ネイティブチェック

回答をじっくり作成している状態を続けつつ、同時進行で、ネイティブのレッスンを週に1回は最低受けるようにしました。

 

大手の英会話レッスンにも通いましたし、あまりにも高額だったので、地元の個人経営の英会話学校でネイティブレッスンを受けることも行いました。

 

ネイティブ先生には、最初の面談の時に自分がこうしたい、という旨を伝えて、わがままを聞いてもらって理想的なプライベートレッスンをお願いしました。

それは以下のようなものです。

 

  1. 毎週、レッスンでは、ネイティブ先生が面接官の立場で、私に10個以上の面接試験用の質問をする
  2. レッスンまでに私は回答をスラスラ話せるように練習をしていく
  3. ネイティブには質問以外にも気になることを自由に突っ込んで質問してもらった
  4. 私が話す英語をチェックしてもらい、正しい表現を教えてもらう

週に1度のネイティブ先生のレッスンまでに、私はA4サイズの紙に4枚分くらいを暗記・暗唱してレッスンに臨んでいたので、すごく苦しい1週間でしたが、やりがいのある濃い時間を過ごすことができました。

 

一度自分で使った表現は、2回目からは、比較的簡単に使いこなせるようになっていったので、自分の成長を実感できることになり、楽しかったです。

 

宿題のない英会話レッスンに通っていた時期もありますが、自分で自分に宿題を課して続けたプライベートレッスンは、大変効果があったと、今から考えるとそう思います。

 

時代に合わせて、面接試験対策も変わってゆくと思いますので、この方法がいつも通用するとは思いません。

 

しかし、自分一人でコツコツ頑張ることももちろん大切ですが、誰かの力を借りて、自分に良い感じのプレッシャーを与えることも、意外と効果があったので、個人的にはおすすめしたいです。

 

まとめ・感想

面接対策を通して、いつの間にか知識と教養と英語発信力もアップしたような気がします。

試験に向かって、猛勉強すること、集中没頭することは、なかなか貴重な経験でした。

 

試験に合格することと、その後に、実際に仕事をすることとは大きな違いがあるのですが、基礎的な部分を試験勉強の時に学ぶことができて、それは良かったなと思います。

 

1人でも多くの方が、国家資格取得に向けて、一刻も早く一歩踏み出されること、そして、1人でも多くの方が合格をされることを心から応援いたします。

  • この記事を書いた人

あさひ

北陸は福井の全国通訳案内士&英語講師。 大学時代に1年間の語学留学を経験。 その後、働きながら独学で英検1級と全国通訳案内士試験合格。 英語学習者の1人として、英検や通訳ガイド試験対策、英語の学習方法やモチベーションの維持に関することも発信中! 2000年から英語講師 → 2009年から全国通訳案内士 → 2021年から英語教室運営スタート

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