学校の英語の授業も過去の数十年間と比べると、スピーキングやライティングにも力を入れてゆく方向に向かっているようですね。
グローバル化の影響で、より実践的な英語の運用スキルを身につけることが、ますます大切な時代になってきている気がします。
そのような時代ですから、ある程度の英語の基礎的な知識を得た高校生にもなると、英語のスピーチを披露する機会も増えていくのではないでしょうか。
私もかつて非常勤講師をしていた学校で、「パブリックスピーキング」という授業を担当させていただき、高校生の生徒達にスピーチを実際に作ってもらい披露してもらう授業を行っていました。
そのような経験から、今回は、高校生の英語スピーチのテーマに向きそうなものを検討して、まとめてみました。
英語スピーチテーマ高校生向け10選
テーマは、スピーチを作ることが比較的簡単な身近なテーマから、世界平和につながるような社会問題まで幅広く集めてみました。
これからスピーチのテーマを考える方の参考になればと思います。
My dream 【自分の夢】
書きやすそうで、意外と書こうとすると深く考え込んでしまうことが多いテーマですが、定番中の定番なので1番目に挙げました。
個人的に、壮大な夢を語る必要はないと思います。
なぜなら、自分の意志とかけ離れた内容のスピーチを作って話をしても、聴衆の心には響かないからです。
等身大の自分を見つめて、自分なりの夢、それは小さな夢でもいいので、自分の素直な気持ちを言葉にできると良いのではないかと思います。
例えば、「私の夢は、世界的に有名な起業家になることです!」
「その理由は、カクカクシカジカで、そのために、私は○○を今からガンバルのです!」といった構成は、もちろん素晴らしいと思います。
ただ、とてつもない大きな夢を語る時、自分の言葉でどれだけ素直に心を込めて自信をもって伝えられるかを考えてみましょう。
立派な言葉を並べることはできても、心から自分の言葉で訴えかけられる内容でないと、聴衆の心には深く伝わらないということが起こると思います。
むしろ、「身近なところに幸せの種を見つけた。少し先の将来、このような幸福感を与えられるような人になりたい!」といった夢を語る内容の方が、聴衆の心を打つかもしれません。
スピーチは、聞いてくれる相手の心を揺さぶるようなものであります。
スピーチに耳を傾けてくれた聴衆の皆さんの心が動くような話ができると良いですね。
Lessons learned【自分の経験から学んだこと】
自分の体験から学んだ教訓についてのスピーチは、取り組みやすく、実体験のため、自分の言葉で心を込めて伝えることが可能なテーマだと思います。
大切なことは、伝えたい教訓やメッセージを明確にしてから、スピーチ作成に取り組むことです。
体験談を話すだけになってしまうと、結局何が言いたかったのか、ぼやけてしまいます。
例えば、「以前の私はこうでした。しかし、現在は、このような考えを持つように変わりました。」というような出だしでスタート。
そのきっかけとなった体験談を具体的に話して、一番伝えたい結論に導くといった構成も良いですね。
具体的なスピーチタイトルの例
- 失敗と挑戦
- チームワークとは
- 与えることと与えられること
- 習慣について
My mentor 【人に関するテーマ】
自分に影響を与える人に関してのテーマも良いと思います。
有名な人や歴史上の人物、自分の身近な人など、誰かを取り上げて、尊敬する理由を挙げて紹介するのも良いですね。
具体的なスピーチタイトルの例
- 坂本龍馬と私
- 父のモットー
- 働く母の背中
- 私が尊敬する人
- 野球部監督〇〇先生のポリシー
School life【学校生活に関するテーマ】
学校は、生徒にとって1日の大半を過ごす場所ですから、スピーカーにとっても、聴衆にとっても、最も共感が生まれやすいテーマだと思います。
友達のことや、学習のこと、SNSや部活動、先生や親とのことなど、日々の日常生活の中での経験を元に様々な切り口でスピーチを作ることができそうですね。
具体的なスピーチタイトルの例
- 失敗して学んだSNSのルール
- 友達の作り方
- 喧嘩から仲直りの方法
- 宿題をさっさと終わらせる方法
- 部活動で結果を出すために行ったこと
- 授業を楽しめるノートの取り方
- 制服の是非
- ボランティア活動のすすめ
- リモート学習の是非
What if・・・?【もしも~だったら?のテーマ】
たとえ話も面白いスピーチテーマの1つだと思います。
もしも、タイムマシーンが発明されたら、過去に行くのか?未来に行くのか?
空想をふくらませると楽しくなってきますね。
ただ空想だけを述べていても、聴いている人はしっくりこないので、結論はしっかりと決めましょう!
例えば、現代の課題と結び付けて、結論を導くというのも良いかもしれません。
具体的なスピーチタイトルの例
- 環境破壊の末路予測
- もし今大地震が来たら?
- タイムマシーンで行く〇〇時代
- もしも死なない人生だったら?
The Internet【IT・AI時代に関するテーマ】
現代は、インターネットが欠かせない時代ですから、インターネットに関するトピックは多くの人が興味を持つテーマの1つだと思います。
ネガティブなニュースが流れてきたりするので、課題を取り上げても良いでしょうし、うまく使いこなす方法といったコツを調べてみるというのも面白いと思います。
具体的なスピーチタイトルの例
- フェイクニュースに踊らされない方法
- 個人情報漏洩は仕方ない?
- プライバシーの権利はどう守る?
- SNS時代の誹謗中傷・ネットいじめ
- インターネット犯罪とは?
History of something【〇〇の歴史】
何かの歴史について調べて発表することも面白いと思います。
スライドを見せながら、プレゼンテーションをするスタイルのスピーチになるかもしれませんね。
自分が気になるものや、昔から好きだったことなどについて、深く掘り下げて調べてみることも楽しいと思います。
具体的なスピーチタイトルの例
- 我が家の祖先
- ○○高校〇〇部の歴史
- ○○市〇〇町の歴史
- 携帯電話の変遷
- 冒険マンガの歴史
- ゆるキャラの歴史
Environmental problems【環境問題に関するテーマ】
環境問題は、社会科で学ぶテーマだと思いますが、英語の資格試験でも出題される傾向の多いテーマの一つです。
世界共通の話題でもありますので、最低限の知識を得て、教養として学んでおくことは将来のために重要だと思います。
具体的なスピーチタイトルの例
- 温暖化の真偽
- 動物保護・動物の権利
- リサイクルの方法
- ベジタリアン主義の背景
- 再生可能エネルギー・石油に代わる資源
- 遺伝子組み換え食品
Social problems【社会的な課題に関するテーマ】
高校生にもなると、社会的な問題に関する知識も増え、新聞やニュースで取り上げられる問題についても興味や関心が高まってくると思います。
そういう社会問題への課題意識の高い方には、ぜひ賛否両論のあるテーマについて考えてみることもおすすめです。
特に、賛否両論が分かれるテーマについて、即興のスピーチが課される英語の検定試験もありますので、資格試験合格のためにも慣れておくと良いテーマだと思います。
具体的なスピーチタイトルの例
- 安楽死の是非
- クローン技術の導入について
- 原子力発電の是非
- テレビ・ネット・ゲーム中毒は治せるか
- 差別の問題について
- 少子高齢化社会の課題
Humorous speech【ユーモアスピーチのテーマ】
一番難しいと思われるテーマが、ユーモアスピーチです。
天性の素質がある人は、何を話しても笑いが起きるということがあるかもしれませんが、普通は笑いを取りながらスピーチをすることは難しいと言われます。
ですから、ユーモアを交えてスピーチができる人は重宝がられるわけです。
レベルは高いですが、何度も場数を踏んで上達してきた人は、ユーモアを上手く取り入れたスピーチにもチャレンジしてみてほしいですね。
具体的なスピーチタイトルの例
- シャイな自分とおさらばする方法
- 笑いが人を幸せにする理由
- 家族旅行のドタバタ劇
- 親をうまくあやつる方法
高校生向き英語スピーチテーマ集・まとめ
今回は、特に高校生が披露できるようなタイプの英語スピーチのテーマを集めてみました。
人前でスピーチを披露することは緊張するものですし、恥ずかしがり屋の人にとっては苦痛かもしれません。
しかし、自分の思いを表現すること、伝えたいことを上手く表現できるようになることは、社会人になってゆく上でとても大切なことだと思います。
社会に出て失敗するより、学校にいる間にたくさん経験を積んでおくことは良い機会だと思います。
ぜひいろいろなスピーチテーマに取り組んでみてほしいと思います。