このページでは、あまり費用をかけずに独学で英検1級を目指したい方々に向けて、最短最安で合格できる勉強法を紹介したいと思います。
特に、普通の日本人には時間がかかる英単語の語彙力増強について、私がコツコツ勉強してきたことを共有できればと思います。
英検1級を最短で合格するために語彙力増強が必要な理由
こちらの内容は、日本で普通に英語教育を受け、洋書や英字新聞になじみのない方々への1つのご提案となります。
英検1級の問題カテゴリーと問題数
語彙問題 25問
読解問題 16問
英作文 1問
リスニング 27問
英検の新しい配点方法では、Reading(語彙問題と読解問題)、Writing(英作文)、Listening(聞き取り)において、バランス良く点数を取らないと合格できなくなりました。
ここで、英作文とリスニングは別の対策をするとして、このReading(語彙問題と読解問題)対策で大きな部分を占めるのが語彙力です。
語彙問題も読解問題も、語彙力がないことには戦えません。
参考リンク【英検公式サイト】2016年からの新しい合否判定方法について
洋書や英字新聞を普段から読まない人へ
何年も前から洋書を読み、英字新聞や英字雑誌を、日常的に読んでおられる方にとっては、私のページで紹介していることは不要だと思います。
くり返しになりますが、こちらの内容は、日本の英語教育を受け、洋書や英字新聞になじみのない方々への1つのご提案となります。
私は恥ずかしながら英検1級受験前は、洋書はほとんど読まず、英字新聞やTIMEなどの定期購読雑誌も、購読した経験はありましたが、ほとんど読みませんでした。
本来の勉強方法として自然に英語運用力や本当の実力を身につけるには、洋書や英字新聞を日常から読まれることが一番おすすめです。
これは間違いありません。
しかし、これまで英語の書籍や雑誌にあまりなじみのなかった方々が、これから英字新聞を購読し、洋書を買って読み始め、英検1級レベルの語彙力を自然に身につけようとしたら、いったい何年かかるでしょうか?
ただ、洋書を読まない多忙な私でも、スキマ時間を利用して辞書をフル活用することによって、英検1級の語彙問題、読解問題では、かなり高得点をとることができました。
仕事をしながら独学する忙しい方々のために、語彙問題、読解問題において、最短で点数を上げるために、私がコツコツ勉強した辞書を利用した語彙力増強のためのコツを紹介いたします。
独学で合格できた私も実は英語が全然できなかった
私はもともと普通の日本人が学ぶ受験英語しか勉強してきませんでした。
ESSなどの英語を話すクラブに入ったこともなければ、英会話教室通ったこともない普通の人です。
ですから、英語を話すことも書くことも全然うまくできませんでした。
アメリカ留学は1年間しましたが、語学研修を受けただけですので、ここでは最低限の英語力をつけたにすぎません。
本格的に英語の勉強を始めたのは、29歳頃からです。
そんな私でも、仕事をする傍らでコツコツと勉強を続け、英検1級は独学で合格することができました。
ただ、残念ながら、仕事やプライベートで紆余曲折様々なこともありまして、合格までは予定よりもかなり時間がかかってしまいました。
本当は
もっと効果的な勉強法を試していれば・・・
もっとお金を費やして専門的な学校に通っていれば・・・
独学だけでなく、通信講座を受けるなりして集中していれば・・・
もっと早く合格できたのではないかという思いがあります。
私と似たような境遇で頑張っておられる方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
今回は、あまり費用をかけずに独学で英検1級を目指したい方々に向けて、最短で合格できる方法として、私がコツコツ勉強してきたことをご紹介します。
試験に合格するためには、まず、試験のことをよく知らないといけません。
テスト範囲や傾向を知らずに勉強することは、せっかくの勉強も時間の無駄になってしまいます。
実際に過去問を解いてみる
英検1級を受験するなら、まずは、過去数年分の過去問を準備して問題をよく分析してみましょう。
時間を計って実際にどれくらいの割合で正答が得られるか試してみるのが一番良いです。
語彙問題や読解問題はかなり速いスピードで読み進めなければ時間内に解き終わることができません。
実際に時間を計ってみると、スピードが要求されることがよくわかります。
わからない語彙がたくさんあると、読解の際の時間のロスになりますし、語彙力増加がいかに重要かを実感できると思います。
出題された問題を分析してみる
例えば、語彙の穴埋め問題について、選択肢のリストの中で使われている単語をどれだけ知っているか分析してみましょう。
出題された英単語が、市販の英検1級の単語集にどれくらい載っているのかを分析してみることもおすすめです。
私の場合、出題された選択肢の単語が、市販の単語帳にあまり載っていないものが多かったため、単語帳だけでは太刀打ちできないことを知りました。
ただ、選択肢として挙げられている単語を一つ一つ辞書で調べてみると、正答になっている語彙は辞書でも重要な単語として取り上げられており、選択肢の中で正答ではない難しい単語はあまり重要でない単語である割合が多かった感触がありました。
ですから、辞書で重要性を強調されている単語をできるだけたくさん知る必要があると気付きました。
重要ポイント② いつでもどこでも辞書とお友達になること
辞書とは、どこに行くときも何をするときも肌身離さずお友達でいる工夫をしました。
具体的には以下のとおりです。
電子辞書をフル活用しよう
辞書は辞書でも電子辞書をおすすめしたいです。
最近は中学校やや高校でも、ほとんどの生徒が電子辞書を使用していますね。
分厚い昔ながらの辞書は大変勉強になるのですが、持ち歩きにはかさばりますし、単語を調べるのに時間がかかります。
電子辞書は、情報量が圧倒的に多く、辞書や書籍何十冊分の情報が集約されてて大変便利です。
ですから、英和辞典だけではなく、英英辞典や和英辞典、類語辞典や百科事典なども電子辞書1つで調べることができます。
最初は単語の入力に時間がかかったとしても、慣れればすぐに調べたい単語を出すことができます。
また、語源や接頭語、接尾語についても意味を調べることができますので、記憶に残る有益な情報を合わせて調べられます。
常に電子辞書用の予備の電池を持参しよう
肌身離さず電子辞書を持ち歩くわけですが、電子辞書なので、時々、変なタイミングで電池が切れたりします。
勉強に集中している時に電池が切れると、一気にやる気がなくなってしまう。
それがすごく嫌なので、私は予備の電池も常に持ち歩いておき、いつ電池が切れても大丈夫な用意をしていました。
自分用のオリジナル語彙集ファイルを作成しよう
覚えたい単語リストは自分なりのファイルを作ることをおすすめします。
理由の一つは、ファイルを作っている間に、その単語への愛着がわき、ファイル作成の過程で暗記に役立つからです。
また、おさらいのために、テスト前に復習するために自分でまとめたファイルを有効活用することがおすすめです。
ルーズリーフやノートなどで自分のオリジナルファイルを作成したこともありましたが、英検1級は語彙の量が多く、続けることがなかなか難しかったため、私はエクセルファイルで管理しました。
エクセルファイルでは、1シートずつ、Aから始まる単語、Bから始まる単語ということで、調べたり出題された単語のリストを丁寧に作っていきました。
更に、覚え方もメモしていきました。
辞書で、接頭語、接尾語の説明があれば記入しましたし、また、語源や面白い覚え方があればそれもメモしていきました。
どんどん情報が増えていくのですが、それもまた楽しみの1つでした。
締め切りを作って定期的に暗記しよう
覚えたい単語をまとめたファイルを作っても、覚えなかったら意味がありません。
覚えるために作るので、定期的に締め切りを作って、工夫して覚えます。
覚えにくい単語は語呂合わせを作るなり、意味付けをして忘れない工夫をするとよいと思います。
録音してスキマ時間に聞いて復習しよう
人間の脳は、覚えても定期的に復習しないと忘れるようにできています。
定期的に復習することで、しっかり記憶に定着するということもわかっていますので、これを利用しましょう。
私の場合、スキマ時間に耳で聞いて復習ができるので、ボイスレコーダーに覚えたい単語やその単語の覚え方などを録音して、よく聞いていました。
自分の録音を聴くという変な方法ですが、自分でアウトプットしたものを、何度も復習できるという点で効果はあります。
英検1級最短合格のための語彙力増強の方法・まとめ
語彙力増強は一番基本トレーニングとして重要なものですが、なかなか続かないということが難点です。
しかし、実際に私は、英検1級取得後に、洋書を読むことや、英字新聞やTIMEなどの雑誌を読むことが楽しくなりました。
これまで読んでこなかった理由は、語彙力がなかったから読んでいても楽しくなかったためだと思います。
英検1級レベルの語彙をマスターできれば、様々な文章を読みこなす力につながりますし、洋書や英字新聞を楽しめるようになります。
勉強はコツコツ続かないといけませんので、合格後の明るい未来を描いてプロセスを楽しんで取り組むと良いと思います。