英語スピーチを作ることになったけれども、どこから手を付けて良いのか、どのような構成で何を書いたら良いのか、初めての方は特に悩んでしまうと思います。
今回は、英語スピーチを作る際の、構成の方法について、いくつかのコツをご紹介したいと思います。
英語スピーチの基本構成
どんなテーマでも、スピーチは、たいていは以下のような構成で作成しますので、心に留めておきましょう。
英語のエッセイも同じような構成になりますが、スピーチと大きく異なる点があります。
スピーチは、聴衆に向かって話します。
声や表情、ボディランゲージなど、さまざまなスキルがありますが、そのすべてを使って聴衆の心に訴えかけるものである点です。
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イントロダクション(導入)
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ボディ(本論)
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コンクルージョン(結論)
イントロダクション(導入)
イントロダクションは、スピーチのオープニングにあたる部分です。
イントロダクションがうまくいかないと、聴衆は眠くなったり、聞く気がなくなったりしてしまいます。
せっかくなので、ぜひとも魅力的なオープニングになるように工夫しましょう。
こちらに、イントロダクションの作り方をまとめていますので、ご確認ください。
関連リンク英語スピーチの始め方【効果的なイントロダクション4つのコツ】
注目 :聴衆の心をとらえる
スピーチの冒頭で、聴衆の気持ちを惹きつけることができたら理想的ですね。
質問を投げかける、自分の驚くべき経験を話す、有名人の引用を利用する、ジョークを入れる、ジェスチャーで始めるなど、さまざまな方法があります。
聴衆の皆さんは、スピーカーの最初の出だしに興味を持てば、その後最後まで熱心に聴いてくれる可能性があります。
逆に、だらだらと、とりとめもない話が始まると、聞かなくなりますし、眠くなってしまいます。
共感 :聴衆との距離を縮める
聴衆の皆さんが、スピーチの冒頭で共感をしてくれると、スピーチに聞き入ってもらえる可能性が高まります。
自分の話をじっくりと聞いてもらいたい場合は、自分のことを自ら話してみると効果的です。
自己開示と言いますが、自分をさらけ出して、相手に心を開くことで、相手から共感が得やすくなります。
具体的にいうと、自分の失敗談を話したり、幼少期の自分の様子を話したりすると、聴衆の皆さんにも経験がある場合は、共感してもらえるかもしれません。
概要 :何を話すかを伝える メッセージの暗示
イントロダクションで重要なことは、これから話す内容についての概要を伝えるということです。
本論でどのようなことを伝えるのか、大まかな要点を最初に伝えておくと、聴いている側も安心できるでしょう。
何の話なのか分からないまま話が進んでいくと、知りたいけどわからないというストレスがたまってしまいますね。
ボディ(本論)
ボディの部分では、最も伝えたいメッセージの根拠となることを具体的に掘り下げて話をしていきます。
伝えたいメッセージがどのような内容であるかによって、本論部分の展開や構成は変わると思います。
セミナー系の展開
伝えたいメッセージを、論理的に説明していくときには、プレゼンやセミナーで使うパターンが向いていると思います。
1つ目、2つ目、3つ目と、セミナーのような構成で、3つのポイントを挙げて、順番に話してゆくパターンがあります。
ストーリー系の展開
伝えたいメッセージが、自分の経験から学んだ教訓などである場合は、ストーリーを語る方が向いていると思います。
自分の経験談などを、失敗談から、すさまじい努力をした時期を経て、成功するまでの話を話すなど、ストーリーを語るパターンもあります。
コンクルージョン(結論)
伝えたいメッセージを力強く最後に主張するところが、最も重要なコンクルージョン(結論)の部分です。
これまでボディまでの流れの中で、伝えてきたことを振り返って、最も伝えたいメッセージを主張します。
ポイント① 伝えたいメッセージを先に決める!
5分から10分程度のスピーチであれば、伝えたいメッセージは1つくらいで十分だと思います。
メッセージを決めずに、もしくは特に何を伝えたいのかわからずにスピーチを作り始めると、目的がぼやけます。
聴いている方も、いったい何の話なのか、何を伝えたいスピーチなのかがわからず、何も頭に残らないという結果になってしまう可能性もあります。
結論(1つの強いメッセージ)を決めてから全体の構成を考えるという方法は、慣れないうちは難しいと思います。
しかし、メッセージ1つを伝えるために、イントロダクションとボディを作るので、一貫した無駄のない内容となり、聴衆の心に届くスピーチを作ることができます。
ポイント② 構成はシンプルに!
凝った内容の小説などと比べて、スピーチは耳で聞くものですから、構成が複雑だと、相手にしっかりとメッセージが伝わらなくなってしまいます。
耳で聴くだけで、何を話しているのかを順番に追えるように、シンプルなスピーチ構成で、わかりやすく話すということが大切です。
また、普段使わない言葉を使うと、噛んでしまいますし、原稿を覚えることも大変ですから、自分の知っている使い慣れた表現をつかいましょう。
英語スピーチの構成・まとめ
今回は、英語スピーチの構成にスポットをあててご紹介しました。
構成はシンプルにしましょう。
そして、スピーチをする時は、しっかり練習をして、メリハリをつけた話し方で話すと、よりメッセージが伝わりやすくなると思います。