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英語スピーチの構成のコツ【3つの部分でわかりやすくシンプルに!】

英語スピーチを作ることになったけれども、どこから手を付けて良いのか、どのような構成で何を書いたら良いのか、初めての方は特に悩んでしまうと思います。

 

今回は、英語スピーチを作る際の、構成の方法について、いくつかのコツをご紹介したいと思います。

 

英語スピーチの基本構成

どんなテーマでも、スピーチは、たいていは以下のような構成で作成しますので、心に留めておきましょう。

 

英語のエッセイも同じような構成になりますが、スピーチと大きく異なる点があります。

スピーチは、聴衆に向かって話します。

声や表情、ボディランゲージなど、さまざまなスキルがありますが、そのすべてを使って聴衆の心に訴えかけるものである点です。

 

  1. イントロダクション(導入)
  2. ボディ(本論)
  3. コンクルージョン(結論)

イントロダクション(導入)

イントロダクションは、スピーチのオープニングにあたる部分です。

イントロダクションがうまくいかないと、聴衆は眠くなったり、聞く気がなくなったりしてしまいます。

 

せっかくなので、ぜひとも魅力的なオープニングになるように工夫しましょう。

 

こちらに、イントロダクションの作り方をまとめていますので、ご確認ください。

関連リンク英語スピーチの始め方【効果的なイントロダクション4つのコツ】

 

注目 :聴衆の心をとらえる

スピーチの冒頭で、聴衆の気持ちを惹きつけることができたら理想的ですね。

質問を投げかける、自分の驚くべき経験を話す、有名人の引用を利用する、ジョークを入れる、ジェスチャーで始めるなど、さまざまな方法があります。

 

聴衆の皆さんは、スピーカーの最初の出だしに興味を持てば、その後最後まで熱心に聴いてくれる可能性があります。

逆に、だらだらと、とりとめもない話が始まると、聞かなくなりますし、眠くなってしまいます。

 

共感 :聴衆との距離を縮める

聴衆の皆さんが、スピーチの冒頭で共感をしてくれると、スピーチに聞き入ってもらえる可能性が高まります。

 

自分の話をじっくりと聞いてもらいたい場合は、自分のことを自ら話してみると効果的です。

自己開示と言いますが、自分をさらけ出して、相手に心を開くことで、相手から共感が得やすくなります。

 

具体的にいうと、自分の失敗談を話したり、幼少期の自分の様子を話したりすると、聴衆の皆さんにも経験がある場合は、共感してもらえるかもしれません。

 

概要 :何を話すかを伝える メッセージの暗示

イントロダクションで重要なことは、これから話す内容についての概要を伝えるということです。

本論でどのようなことを伝えるのか、大まかな要点を最初に伝えておくと、聴いている側も安心できるでしょう。

 

何の話なのか分からないまま話が進んでいくと、知りたいけどわからないというストレスがたまってしまいますね。

 

ボディ(本論)

ボディの部分では、最も伝えたいメッセージの根拠となることを具体的に掘り下げて話をしていきます。

伝えたいメッセージがどのような内容であるかによって、本論部分の展開や構成は変わると思います。

 

セミナー系の展開

伝えたいメッセージを、論理的に説明していくときには、プレゼンやセミナーで使うパターンが向いていると思います。

 

1つ目、2つ目、3つ目と、セミナーのような構成で、3つのポイントを挙げて、順番に話してゆくパターンがあります。

 

ストーリー系の展開

伝えたいメッセージが、自分の経験から学んだ教訓などである場合は、ストーリーを語る方が向いていると思います。

 

自分の経験談などを、失敗談から、すさまじい努力をした時期を経て、成功するまでの話を話すなど、ストーリーを語るパターンもあります。

 

コンクルージョン(結論)

伝えたいメッセージを力強く最後に主張するところが、最も重要なコンクルージョン(結論)の部分です。

 

これまでボディまでの流れの中で、伝えてきたことを振り返って、最も伝えたいメッセージを主張します。

 

 

ポイント① 伝えたいメッセージを先に決める!

5分から10分程度のスピーチであれば、伝えたいメッセージは1つくらいで十分だと思います。

メッセージを決めずに、もしくは特に何を伝えたいのかわからずにスピーチを作り始めると、目的がぼやけます。

 

聴いている方も、いったい何の話なのか、何を伝えたいスピーチなのかがわからず、何も頭に残らないという結果になってしまう可能性もあります。

 

結論(1つの強いメッセージ)を決めてから全体の構成を考えるという方法は、慣れないうちは難しいと思います。

 

しかし、メッセージ1つを伝えるために、イントロダクションとボディを作るので、一貫した無駄のない内容となり、聴衆の心に届くスピーチを作ることができます。

 

ポイント② 構成はシンプルに!

凝った内容の小説などと比べて、スピーチは耳で聞くものですから、構成が複雑だと、相手にしっかりとメッセージが伝わらなくなってしまいます。

 

耳で聴くだけで、何を話しているのかを順番に追えるように、シンプルなスピーチ構成で、わかりやすく話すということが大切です。

 

また、普段使わない言葉を使うと、噛んでしまいますし、原稿を覚えることも大変ですから、自分の知っている使い慣れた表現をつかいましょう。

 

英語スピーチの構成・まとめ

今回は、英語スピーチの構成にスポットをあててご紹介しました。

 

構成はシンプルにしましょう。

そして、スピーチをする時は、しっかり練習をして、メリハリをつけた話し方で話すと、よりメッセージが伝わりやすくなると思います。

 

  • この記事を書いた人

あさひ

北陸は福井の全国通訳案内士&英語講師。 大学時代に1年間の語学留学を経験。 その後、働きながら独学で英検1級と全国通訳案内士試験合格。 英語学習者の1人として、英検や通訳ガイド試験対策、英語の学習方法やモチベーションの維持に関することも発信中! 2000年から英語講師 → 2009年から全国通訳案内士 → 2021年から英語教室運営スタート

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