英検やGTEC、IELTSなど、最近は英語の4技能の習得が必要とされ、英語のスピーキングのスキルをはかるテストも重視されるようになってきました。
私は2014年の秋ごろからパブリックスピーキングの練習をするようになって、週に1回の練習を継続して6年ほどになります。
継続している理由は、楽しく学べるという点と、英語のスピーキング力を維持、または向上させられる効果を感じているからです。
スピーキングテスト対策に直結するかどうかはさておき、英語のスピーキング力の向上が望めるパブリックスピーキングの効果について、今回は私の経験談を元にご紹介したいと思います。
パブリックスピーキングとは?
私はアメリカ留学中に、語学学校の授業で、「パブリックスピーキング」というコースを受講し、数カ月かけてパブリックスピーキングについて学び、聴衆の前でスピーチをする機会を得て、体験することができました。
日本ではあまりそういう機会はないのかもしれませんが、例えば、中学生や高校生が出場する英語スピーチコンテストや、英語ディベート大会は、パブリックスピーキングの機会となるのではないでしょうか。
また、企業においては、クライアントに向けてプレゼンテーションをする機会もあると思います。
パブリックスピーキングの練習というのは、大勢の聴衆の前で、堂々と自信をもって話せるようになる練習です。
そして、話す内容が最も重要で、わかりやすく説得力があり、人の心を動かすような話ができると理想的です。
特に社会でリーダーとして成長してゆく人にとっては、スピーチやプレゼンをする機会が自然と多くなると思うので、パブリックスピーキングのスキルを得ることはメリットが多いと思います。
パブリックスピーキングのスキルにはさまざまなポイントがあるのですが、一部を紹介します。
- アイコンタクト
- 姿勢
- ジェスチャー
- 声や発音
- スピーチやプレゼンの構成
- ユーモア
- 時間を守ること
- わかりやすいプレゼン資料
- 人の心を動かす伝え方や内容
意識して練習を重ねることで徐々に上手になっていきます。
パブリックスピーキング練習が英語スピーキング上達に良い理由
パブリックスピーキングの練習をスタートしてから、6年間の間に経験したことの中から、これは良かったと思えること、得ることができたものについて、いくつかご紹介したいと思います。
準備中に英語を書くプロセスで学べる
単語帳の英単語を暗記したり、テキストを使って文法問題や読解問題を解くというインプット型の英語の学習方法は、時間さえあれば誰でもできると思います。
なかなか進めるのが難しいのがアウトプット型といいますか、英語を書いたり、話したりするライティングやスピーキングの勉強ではないかと思います。
インプット型の勉強と比べると、より難易度が高いので、億劫になるうえ、後回しにしてしまいがちです。
しかし、パブリックスピーキングの練習機会があると、発表する日までに、自分で英作文を作り、発表する練習をすることになるので、否が応でもライティングとスピーキングの学習をせざるを得ない状況になります。
言いたいことを英語でどう表現したら良いか、徹底的に調べたりすることが必要ですし、自分の言葉で伝えられるか、相手に伝わりやすい表現はどういうものなのか、試行錯誤しているうちに、使える表現を学ぶことができます。
自分の言いたいことをじっくり考えて構成をし、自分の力で表現するアウトプットの機会をもてる過程は貴重だと思います。
話さなければならない環境は貴重
せっかく身につけた英語力も、ほおっておくと、日本で日本語だけで生活している間に衰えていってしまいます。
特に、海外留学経験者や海外在留経験後に帰国した方々は、英語力を維持したいと考えている人が多いと思います。
毎日日本語にどっぷりつかって英語を使わない生活をしていると、あっという間に英語力は衰えていってしまうのですが、もったいないですね。
英語で話す機会、むしろ、英語で話さなければならない機会があることは、せっかく身につけた英語力の維持のためにも効果的だと思います。
時々でも良いので、かつて身につけた英語で考える脳回路を刺激して、思い出して使う機会は貴重です。
恥をかきたくないというプレッシャーが自分を成長させる
私はたくさんチャレンジしてきた分、失敗の経験もたくさんあります。
頭が真っ白になって、言葉が出てこなくなってしまった経験もありますし、全然伝わらない独りよがりの話をしてしまって、聴衆がドン引きしたこともあります。
恥ずかしい経験をしたことで、もうあの失敗だけは避けたいという気持ちが芽生えて、練習をしっかりするようになりました。
適当に暗記している文章は、本番で緊張すると全く出てこなくなることもありますし、準備不足で大幅にタイムオーバーをして、周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
恥ずかしい思いをしたくないというプレッシャーが、自分に努力をさせますし、成長の糧となると思います。
締め切りパワーで先延ばしがなくなる
もともと先延ばしをすることが好きな人は多いそうで、私ももれなく先延ばし屋です。
しかし、〇月〇日に人前で話す機会があるとなったら、逆算して、良い仕上がりになるように、計画を立てて準備を始めます。
締め切りがあることで、ある意味追い込まれるので、時間を有効に学習に充てることができます。
仲間の力が成長につながる
パブリックスピーキングは、1人で練習しようと思っても、聴衆の力が必要ですから、聴衆になってくれる仲間の存在は大きいです。
1人でいくら練習しても緊張すらしないですが、いざ人前で話すとなると、リアクションが見えますから、全然手ごたえが違います。
私も仲間と毎回練習していますので、お互いに良いところを伝えたり、改善点を教え合ったりしてフィードバックも大切にしながら継続できています。
1人では続かないことも、仲間の力を利用させていただくことで続けられたりします。
練習を重ねるほどスキルアップできる
スピーチを書いて準備する段階と、実際に、1人で話してみる練習をすると、書き言葉と話し言葉の違いに気づくと思います。
書き言葉ではしっくりくる表現も、話してみると上手く言えなかったり、聴いている方がわかりにくかったり、言葉の選び方一つで伝わり方が変わるものです。
そういう点に気づくことができるのは、練習を重ねている最中だったりします。
私は、自分がどのように人から見られるのか、鏡を前にして練習したり、録音や録画をして分析したりしました。
いつもそのような練習の過程で、新しい発見がありますので、練習して発表できる場というのはありがたいですし、惜しまずにたくさん練習をすることで、早くスキルアップできると思います。
度胸がつく・自信につながる
一回でも良いので、大勢の人の前で話す経験をすると、自分はやれたという自信につながります。
1回経験すれば、度胸がついて、2回目、3回目と回数を重ねるにつれて、上達します。
心理的なものですが、充実感や達成感を感じられるよう、しっかりとした準備は大切です。
人前で緊張する自分とおさらばしたいという方にはおすすめです。
英語スピーキング上達の方法・まとめ
今回は、経験談中心にパブリックスピーキングを練習することで得られる効果をご紹介しました。
パブリックスピーキングの練習にご興味のある方は、宜しければご連絡くださいませ!
一緒に学ぶ仲間はいつでも募集しております!(*^▽^*)