英検などの資格試験を受験する人は多いですね。
そのような方の中で、英語のリーディングや語彙・文法問題はある程度解けるのに、リスニング問題になると、からっきしダメという人もおられるようです。
私も、昔はリスニングが特に苦手で、何を言っているのかわからないし、質問も聞き取れなかったりして、かなり苦戦していた時期があります。
特に、英検の試験となると、わからなくてパニックになっているのに、次から次へと質問が進み、完全に置いてきぼり状態になってしまったこともありました。
しかし最近は、リスニング力が多少なりともついてきたと自負しているので、海外の英語ニュースや、TEDのスピーチ、海外の映画などを英語で聞くことに楽しみを感じています。
今回は、リスニング力をどのように伸ばしてきたか、自分の経験を元にご紹介したいと思います。
誰にでもある「あの体験」を想像してみてください!
子供の頃に、聞こえてきた何かの歌を覚えて、本当の歌詞を知らないまま歌っていたことはないでしょうか?
例えば、どんぐりコロコロの歌とか。
そして、数年後、成長した時に、自分で歌っていたその歌詞が間違っていて、幼い頃に歌詞を勘違いして歌っていたことを恥ずかしく思った経験はありませんか?
正しい歌詞を知って、その後に、またその歌を聞いてみると、今度は、正しい歌詞でしか聞こえなくなるという感覚を経験したことがあれば、それは英語リスニング強化にバッチリ役立つ経験ではないかと思います。
初めて聞こえてきた英語の音声が意味不明だったとしても、正しい英文をチェックしてから、2回目以降に聞いてみると、正しい英語にしか聞こえなくなるという経験をたくさんくり返してきました。
私が独学でリスニング力を徐々に伸ばしていった方法
ここからは、リスニング力をアップするための具体的な方法に焦点を当てて、説明していきたいと思います。
科学的な根拠は?といわれますと、弱いですが、体験談なので、いくらか割り引いて参考にしていただければと思います。
音声教材と日英両方のスクリプトを用意
音声教材は、現在であれば、少しググれば、さまざまなものが無料で利用可能だと思います。
音声だけ聞いていても、わからないままで終わってしまうので、必ず英語のスクリプトと日本語の和訳のついたものを用意します。
最初は、どれを選んで良いのかわからないと思いますが、英語学習者向けに出版されている英語教材雑誌などを利用するのも良いと思います。
まずは、自分のレベルに合っていると思われる教材を準備しましょう。
リスニングをしてみて、9割も分からない部分があったら、それは自分にとって難しすぎる教材だと思いますので、7割から8割はわかるけど、あと2~3割は聞き取れないというレベルの教材がおすすめです。
リスニング1回目:まずは、集中して聞く!
音声教材は、あまり長すぎないものが良いと思います。
自分のレベルに合わせて、例えば、英検の過去問といった教材で練習してみるのも良いでしょう。
第1回目は、どれだけ聞き取れるのか、集中してリスニングに取り組んでみましょう。
あまり聞き取れなかったとしても、気にしないでください。
知っている語彙や熟語が、どんどん自分の中に蓄積されていくことで、聞き取りやすく変わっていくので、最初は辛抱して続けることが大事です。
リスニング2回目:シャドウイング!
「シャドウイング」というのは、英語の音声に続いて、聞こえた通りに、後から追いかけて発音してゆく練習方法です。
聞こえた音しか自分の口から発音できないので、聞こえているのかいないのか、自分で確認することが簡単にできます。
シャドウイングがスラスラできるようであれば、しっかり聞こえているということになるでしょう。
全く上手くできないのであれば、この段階で、数回シャドウイングの練習をはさんでも良いと思います。
英文スクリプトをチェック
シャドウイングができる、できないにかかわらず、いったん、英文のスクリプトをチェックしてみましょう。
一体、どのような内容のリスニング教材の内容だったのかを、自分で確かめます。
英文を読みながら、和訳をしていき、内容を把握します。
日本語スクリプトで答え合わせ
今度は、自分の和訳が正しかったのかどうかを、日本語スクリプトと照らし合わせて確認してみます。
間違っている部分があったら、それは必ずチェックしておきましょう。
次回、その音声やフレーズに出会った場合は、必ず聞こえるように自分が成長しているでしょうから。
リスニング3回目:集中して聞く!
英文と日本語の内容を確認した後で、再度、集中してリスニング教材を聞いてみましょう。
先ほど聞こえなかった部分も、はっきりと聞き取れる感覚を持てるのではないかと思います。
スクリプトをチェックしたことで、内容や英単語の情報がインプットされたので、初回と比べるとはるかに、聞き取りやすく、また理解できるようになっていると思います。
リスニング4回目:シャドウイング!
次に、リスニング教材に合わせて、再度、シャドウイングをやってみましょう。
1回目に、全然できなかった時と比べると、スラスラと英文が出てくるのではないでしょうか。
この感覚に、充実感を感じられると、さらに意欲がわくのではないかと思います。
聴き取れなかった部分をノートにメモ!
どうしても聞き取れなかった部分や、出会ったことのない新しい表現などがあれば、自分のノートに書き留めておくこともおすすめです。
次回以降、同じような英文音声に出会った時には、聞き取れるようになっていると思います。
時間はかかりますが、最初はコツコツと、より多くの表現に出会うことが肝心ですので、面倒がらずに頑張ってみてほしいです。
最初はとにかく、量をこなそう!
リスニングが苦手な人の共通点と言いましょうか、圧倒的に、量が足りていない可能性があります。
読解や語彙などにかける時間に比べて、リスニングはとっつきにくいという側面がありますから、時間を割いていない可能性が高いです。
逆に、ある程度の時間を割いて、音声に慣れることができれば、ラッキーなほど簡単に点数を稼ぐことができる部分だと思います。
もし、リスニング問題が苦手で、あまりこれまで時間をかけてこなかったという方がおられましたら、毎日30分程度で良いので、コツコツとリスニング練習を継続することをおすすめします。
リスニング力というのは、一朝一夕に身につけられるものではないですが、ある程度の量をこなせば、結果は必ず後からついてくると思います。
学習効率アップに大切な要素は、自分の発音!
さらに付け加えたいことは、自分の発音と英語の音声を比べてみて、発音を直してゆくことです。
英検1級以上で、通訳や翻訳を職業にしているお友達が何人かいますが、全員、発音が正確です。(当たり前か!)
そして、そのような友達が口をそろえていうのが、自分が発音できない音は、聞こえない、ということです。
私もそのような経験をしてきました。
だから、確証はもてませんが、発音が上手くできるようになることで、リスニング力もアップすると考えています。
英語リスニング力アップの方法・まとめ
今回は、リスニング力をつけるために、効果がありそうな具体的方法をご紹介しました。
時間はかかりますが、英語力は、一度身につけると、自転車に乗れるような感じで、一生使えるスキルになると思います。
私も、まだまだ精進中の身ではありますが、さまざまなニュースやインタビュー、スピーチなどを、日課のように楽しく聴いています。
せっかくなので、楽しく学んでゆけると良いですね。