「継続は力なり」と昔から言われておりますように、英語力も継続することで徐々に伸ばしてゆくことができると思います。
スピーキング力を向上させるには、スピーキングの練習をする必要がありますね。
私はこれまでいろいろな英語スピーキングの改善するための勉強や練習をしてきましたが、その中の1つの練習として、「英語スピーチ」が効果的と感じました。
英語スピーチを語ると長くなるので、ここでは詳細を省き、後ほどシリーズ化も検討したいと思います。
今回は、これまで英語教育にも長く携わってきましたので、英語のスピーキングのレッスンで生徒が喜んだスピーチテーマを集めてまとめてみました。
※スピーチの構成については、初心者向けということで、深く突っ込まず甘くしています。
本当はもっともっと深く掘り下げれば良いスピーチになると思いますが、あくまでも初心者向けと捉えていただければと思います。
宜しければ、こちらの記事もご覧ください。
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英語スピーチテーマ12選【初心者用】パブリックスピーキング
英会話も楽しいですが、生徒がスピーチを書いて、実際に自分でスピーチを発表するという英語スピーチのレッスンも楽しいです。
盛り上げる側の私も楽しいですが、生徒たちが喜んでいる姿を見て、パブリックスピーキングの機会がもっと増えると話せる日本人が増えるのではないかと思っています。
レッスンでは、スピーチに盛り込んでほしいポイントや構成例を紹介し、また、その表現方法も紹介しました。
私が紹介した表現方法をそのまま使う子もいれば、自分で辞書で調べてオリジナル表現に挑戦する子もいます。
中学生や高校生の生徒がスピーチを書く際に喜んで取り組んだテーマを12個集めてみました。
自己紹介スピーチ Self Introduction
淡々と自己紹介しても、聴いている方が退屈になってしまいますので、全てのポイントを含む必要はないです。
ただ、印象に残るような盛り上げポイントは最低1つあると良いですね。
例えば、お菓子作りが好きなら、一番作るのに苦労したお菓子を紹介してみたり、エピソードを追加するのも良いと思います。
スピーチ構成の例
- 名前、名前の意味や名付け親など
- 出身地、その土地の特徴など
- 学校への通い方
- 好きなこと紹介
- 好きな科目や部活など
- 家族やペットの紹介
- 締めの言葉
一番好きな季節 The season I like the best
好きな季節は、誰にとっても書きやすいテーマですね。
夏であれば、夏休みや花火などのイベントを例に挙げることができますし、冬であれば、ウインタースポーツやお正月などの冬の楽しみなどを盛り込めますね。
スピーチ構成の例
- 今日は、私の好きな季節についてお話しします。
- 私は〇〇が、一番好きです。3つ理由があります。
- 1つめの理由 具体例
- 2つめの理由 具体例
- 3つ目の理由 具体例
- まとめ
私のリラックス方法 How to relax myself
現代人は大人から子供までストレスを感じている人が多いかと思い、リラックス方法についてのスピーチテーマを出してみましたところ、いろいろな休日の過ごし方を垣間見ることができました。
ひたすら寝るという子や、マンガを読む子、カラオケに行く子、友達としゃべるなど、さまざまなストレス解消法が出てきて面白かったです。
スピーチ構成の例
- 現代社会ではストレスを感じることが多いですね。
- 今日は、私のリラックスの方法についてお話しします。
- 1つめのリラックス方法と具体例
- 2つめのリラックス方法と具体例
- まとめ
私の旅行計画 My travel plan
創造力をかき立てるため、旅行計画は架空のものでも、10年後のプランでも良いことにしました。
現実的なことを書くと、お金や休みにとらわれて内容がしょぼくなってしまうので、自由に考えてもらったところ、本当に自由なスピーチが生まれて聴く方も楽しかったです。
「10年後に、お金を稼ぐようになって、両親を〇〇に連れていきたい」とか、「1人で〇〇に会いに行く」などなど、自由に想像して書けるので面白いテーマだと思います。
スピーチ構成の例
- 今日は私の旅行計画についてお話しします。
- 場所(宇宙でもOK)
- 時期(何年後でもOK)
- 移動手段(タイムマシンでもOK)
- 滞在期間
- 一緒に行く人
- そこですること
- まとめ
先生の1人を紹介せよ! Introduce one of your teachers
高校生であれば、中学までに出会ったユニークな先生や尊敬する先生を1人紹介してもらいました。
学校に通う生徒にとっては、先生はさまざまな影響を与える存在です。エピソードも豊富ですから、予想外に面白いスピーチが生まれました。
スピーチ構成の例
- 〇〇先生の紹介をします。
- 紹介する理由(面白い、アツい、大好き、嫌い etc)
- いつ出会ったどんな先生か(小学、中学、高校、部活など)
- 人柄がわかるエピソード
- その他のエピソード
- まとめ
ある人の紹介 Introduce a person
自分以外の誰かを紹介するスピーチも、誰を紹介するのか、その1人を決めた後は、ペンがスイスイと進むようでした。
紹介する人物は身近な人でも良いですし、有名人やもう亡くなっている方でも良いことにしました。
スピーチ構成の例
紹介する人物の例:イチロー、ジョンレノン、マザーテレサ、など
- 今回は私の尊敬する人についてお話しします。
- 誰のことか(例:ジョンレノン)
- なぜすごいか、3つお伝えします。
- 1つめの理由 (例:音楽が美しい)
- 2つめの理由(例:歌詞にメッセージがある)
- 3つめの理由(例:勇気をくれる)
- まつわるものを紹介(例:本、CD、Museumなど)
- まとめ
一番好きなキャラクター The best cartoon character
若者は、全員ではないですが、ゲームやアニメやマンガなどが好きです。せっかくなので、好きなものと英語がつながると良いのではと思い、アニメやマンガなどに出てくるキャラクターを紹介してもらいました。
アニメやマンガに興味がない生徒も一定数いますが、それでも何かしら1つくらいのキャラクターは知っているので、比較的スピーチを書きやすいテーマだと思います。
スピーチ構成の例
- 今日は、私のお気に入りのキャラクターを紹介します。
- どのアニメやマンガ、本に出てくるキャラクターなのか?
- 1つめの理由(その根拠、具体例etc)
- 2つめの理由(その根拠、具体例etc)
- まとめ
高校生は新聞を毎日読むべきか? Should high school students read a newspaper every day?
思考力アップの訓練として、論理的に物事を考えることも大切です。
いきなりスピーチを書くことに抵抗がある生徒も多いので、先にアイデアマップを書いて、誰でも書けそうな雰囲気にもっていき、スピーチに取りかかってもらいました。
例えば、賛成派の理由としては、「受験勉強に有利(国語対策)」、「読解力がつく」、「語彙力が増える」など、生徒から様々なアイデアを引き出して、アイデアマップを黒板に書きます。
また、反対派の理由として、「高校生は忙しい」、「インターネットの方が情報は早い」、「毎日は読まなくても良い」などのアイデアもできるだけ多くアイデアマップに書き込んでいきました。
スピーチ構成の例
- 賛成か反対かを先に述べる。
- 賛成(もしくは反対)の理由を3つ述べます。
- 1つめの理由と具体例
- 2つめの理由と具体例
- 3つめの理由と具体例
- まとめ
高校生はスマホを持つべきではない? High school students should not own smart phones.
スマホの是非を問うこのテーマについても、生徒からのアイデアを元に、アイデアマップを黒板に作成してからスピーチ作成に取り組みました。
反対意見の理由として、スマホやSNSがいじめにつながる可能性が挙げられるのかなと思いきや、スマホを持っていない方が孤立していじめにつながるという意見も出て、妙に納得してしまいました。
スピーチ構成の例
- 賛成か反対かを先に述べる。
- 賛成(もしくは反対)の理由を3つ述べます。
- 1つめの理由と具体例
- 2つめの理由と具体例
- 3つめの理由と具体例
- まとめ
読書は映画を見るより楽しい? Reading books is more enjoyable than watching movies.
読書か映画か、例えば、ハリーポッターを例に挙げて、自分の意見を考えてもらいました。
映画館で見なくても、テレビやインターネットで映画を見ることはできますので、映画館に限定しているわけではありません。
似たテーマで、「映画館で観る映画と、家で観るDVDの映画とどちらが好きか?」というテーマも良いかもしれません。
スピーチ構成の例
- 賛成か反対かを先に述べる。
- 賛成(もしくは反対)の理由を3つ述べます。
- 1つめの理由と具体例
- 2つめの理由と具体例
- 3つめの理由と具体例
- まとめ
私の人生で1番大きな出来事 The biggest event in my life
一番大きな出来事と言っても、ピンとこないかもしれませんが、弟や妹が生まれた時のこととか、ショックなこと、一番感動したことなど、具体例をいくつか与えてあげると、アイデアを思いつきやすいと思います。
スピーチ構成の例
- 今までの人生で一番大きな出来事を紹介します。
- 紹介する理由(人生が変わった、考え方が変わった、怖かった、面白かったetc)
- いつ起きたどんなエピソードか(幼少期、小学、中学、高校など)
- どんなことを学んだ?もしくは感じた?
- まとめ
〇〇を楽しむ方法 How to enjoy 〇〇
何かの楽しみ方というテーマも、テーマさえ決まってしまえば、書きやすいテーマだと思います。
例えば、○○を「冬」として、スピーチを書くとすると、冬の楽しみ方ということで、自分がどのように冬を楽しく過ごしているかを紹介するようなスピーチになります。
スピーチ構成の例
タイトルの例 Pleasure in winter: How to enjoy winter in Japan
- 今日は、日本における冬の楽しみ方について紹介します。
- 1つめの楽しみ方(その根拠、具体例etc)
- 2つめの楽しみ方(その根拠、具体例etc)
- まとめ
英語スピーチを書いた後は練習しよう!
書いたスピーチと、実際に人前で披露するスピーチには、ギャップがあります。
メモを読むだけではスピーチをしたとは言えないので、書いたスピーチを実際に音読して、自分が書いた文章を言いやすいかどうか、正しく発音ができるのかどうか、チェックしてみましょう。
書いたものは、頭の中のアイデアを書き出したわけですから、実際に言って伝わることとは異なります。
特に、英語であれば、発音やアクセント、文法の間違いなども正しくする必要がありますね。
音読をくり返して、スラスラ言えるようになるまで練習をすると効果的です。
メモを見ないで話せるようになろう!
スピーチに慣れてきて、人前で話すことにも自信がついてくると、頭の中に構成だけ入れて、語彙を覚えて、何もメモを見ずにスピーチする子が出てきます。
上級者になってくると、ユーモアを挟んできたり、即興やアドリブで何かを言って、聴衆の笑いまでとります。
堂々と話せるようになると、本当に頼もしいです。
大切なことは、恥ずかしがらず、失敗を恐れず、場数をできるだけ踏むこと、そして、楽しむことではないでしょうか。
英語スピーチテーマ集・まとめ
今回は、初心者向けの英語スピーチのテーマを集めてご紹介しました。
実際にパブリックスピーキングのや英語スピーチ作成のレッスンで使ったテーマであり、生徒が喜んで取り組んだものを選びました。
英語スピーチテーマに悩む方のお助けになれば幸いです。
スピーチスキルを身につけることは、さまざまなメリットがあると思います。
実はとても奥が深いスピーチ、楽しんで取り組まれる人が1人でも増えると嬉しいです。