英作文対策について、さまざまな方法をご提案しています。
今回は、「英作文ノートの作り方」をテーマに、実践的で効果的な英作文対策のノートの取り方をご紹介したいと思います。
英作文用ノートはルーズリーフが良いと思う理由
これまで、さまざまなノートの取り方を工夫してきた私ですが、新しい大学ノートを作って英作文や語彙のノートを作って勉強してきました。
しかし、最初の数ページで続かなくなってしまうということを、何度も何度もくり返し、学習が長く続かない経験をしてきました。
原因を分析したところ、どうも私に関して言えば、完璧主義なところがあるため、学んだこと全部を完璧に理解し、全て覚えたくなってしまう傾向があるみたいです。
ですから、わからないところが出てきたり、覚えられない英文にぶつかった時に、壁を感じてしまって、モチベーションが下がってしまい、続かなくなってしまうということが多々ありました。
そこで、一つ一つの英作文の例題を、1話完結タイプの単発の勉強と捉えられるルーズリーフに変えてみたところ、面白いくらいに毎日続けられました。
パソコンでエクセルを使って、英作文用のノートを作った時期ももちろんあるのですが、それは、通訳案内士の試験勉強の時と、英検1級の試験勉強の時です。
量が多すぎて、なかなか手書きだけでは間に合わなかったためです。
ですから、例えば、大学入試の英作文対策などであれば、手書きの方が記憶に残りやすいという研究もあるそうなので、手書きでルーズリーフで英作文ノートを作るという方法を私はおすすめしたいです。
英作文対策におすすめのテキスト
英作文ノートの作り方に入る前に、おすすめのテキストを紹介しておきたいと思います。
いろいろなテキストを探して試してきたのですが、この2冊は前評判も良い上、使い勝手も良く、生徒に教える際にも使いましたし、自分のプライベートの勉強用として利用してきました。
英作文が面白いほど書ける本
この本は、大学入試問題が豊富に紹介されています。
構文のタイプごとに、例題と詳しい解説、そして、実践問題を解くという流れになっていて、学びやすい構成になっています。
一気に進めるというよりは、1週間に1つか2つの小単元をコツコツ進めてゆく、というやり方が効果的なのではないかと思います。
実践ロイヤル英作文法
この本は、問題を解きながら、つまづきそうな英文法の学習がしっかりできるテキストだと思います。
解説本が、問題集の部分と同じくらい分厚くて、とても親切です。
この本に出てくる例文をしっかり暗記してゆけば、相当の実力がつくのではないかと思います。
英作文用ノートの作り方
では、具体的に、どのように英作文ノートを作ったら良いのか?ということですが、私の例を1つ紹介させていただきたいと思います。
1人1人個性が違うように、ノートの取り方も、個性が現れると思います。
1つの例として、参考にしてもらって、自分で工夫して、自分にピッタリ合うオリジナルな方法を見つけていっていただけたらと思います。
用意するもの
用意するものは、以下の通りです。
- 学びたい英作文の文例(日本語と英語があるもの)
- ルーズリーフ
- 鉛筆・シャープペンシル
- 赤いシートで消える赤色・ピンク・オレンジ色のペン
- 赤い下敷き・赤いシート
覚えたい英作文は1ページに1つ程度
私は、多くのことを盛り込み過ぎると、覚える元気が萎えてしまうタイプなので、ルーズリーフ1枚につき、英作文は1つか2つしか書きません。
こちらの方が、量が多く感じないため、復習する気にもなれますし、毎日コツコツ、長期にわたって続けることができました。
「英作文が面白いほど書ける」テキストから、1つ例題を使って、大学受験をする高校生の気分でノートを作ってみました。
ルーズリーフのノート1枚を、広々と使って、あまり量が多くないと自分に錯覚させる作戦のノートです。
ギッシリと文字を書き込んでノートを作った時もありますが、それは、だいぶ勉強を継続して慣れてきた後で、受験する試験のレベルも高くなってきた頃のことです。
ルーズリーフの上の方には、例題となる日本語を書き写して、その日本語をしっかり読んで、自分でオリジナルの英作文を書いてみます。
間違っても全く問題ないです。
あとで、正しく直して学べば良いわけですから、今できる最大限の努力をして、例題の日本語を英語に直してみます。
ここでじっくり考えて取り組む時間がとても大切になります。
悩まず、いきなり解答を見て、暗記しようとしても、なかなか定着しないことに気づくでしょう。
真剣に考えて解いた解答というのは、間違えた時に、なぜなのか?を深く問うことになるので、記憶にも定着しやすいです。
そして、毎日、1題でも2題でも良いので、コツコツ続けて上達してゆくことが重要だと思います。
自分で仕上げた英作文を、参考書と照らし合わせながら、自分で答え合わせをしましょう。
上の写真では、赤ペンで答えを見ながら、自分で添削をしています。
そして、新しく学んだことを同じページの広いスペースを利用してメモします。
覚えたい文などは、赤シートを重ねると消える赤ペンで書いて、翌日、翌々日などに復習をします。
模範解答は、丸暗記すると最高に良いと思いますが、少なくとも、日本語を見ながら、英文が書ける状態を目指すと良いと思います。
そのためには、くり返しインプット、アウトプット練習が必要です。
私は、赤シートを使って、赤字を消して、言えるかどうか自分で言ってみるテストをして、何度もくり返して徐々に覚えていくタイプです。
ですから、模範解答は赤ペンで記入して、いつでもくり返し言えるかどうかのテストができるようにノートを作っています。
覚える時は、赤い下敷きを使って、赤い文字を消してアウトプット練習をします。
ノートが進化していくとこうなる!
ノートがどんどん溜まっていくと、たとえ1日1枚だとしても、分厚くなっていきます。
それがまた達成感というか、充実感につながるので、それもおすすめの理由の一つです。
こちらは、単語のノートの例(英検1級受験前のノート)ですが、ここまで継続できたのは、私にとってはルーズリーフが続けやすかったこともあると思います。
ノートを作ることよりはるかに重要なこと!
英作文をスラスラと苦労せずに書けるようになりたいと思う方がおられましたら、一番おすすめの方法は、大量の英文を丸暗記することです。
文を覚えるという作業は、大変な作業なのですが、これは後になればなるほど、効いてきます。
多くの文章や語彙が頭の中に記憶されていれば、さまざまな表現を英語で書けるようになっていきます。
ですから、英作文のノートを作ることは大切だとは思いますが、それ以上に重要ことは、良い英文をたくさん暗記するということです。
ノートを作ることに一生懸命になりすぎて、結局、全く覚えていないという状況は避けたいですね。
そのためには、アウトプットの時間を、勉強の時間の中に、あらかじめ組み込んでしまうことが良いと思います。
自分でテストする時間というのは、頭を使いますし、面倒な作業ですから、後回しにしがちです。
いつの間にか、時間がなくなってしまって、テスト前なのに全然覚えていないという結末になってしまったら残念です。
ですから、毎日の学習の一環として、英作文の時間をあらかじめルーティーンとして組み込んでしまうと良いのではないでしょうか。
理想的な状態は、日本語を見ながら、英語にスラスラと変換できる状態ですね。
そのような状態になれるように、日々、コツコツ努力を続けてゆくことが大切です。
英作文ノートの作り方・まとめ
今回は英作文のノートの作り方について、1つの例を紹介させていただきました。
誰もが個性があり、ノートの取り方も千差万別だとは思いますが、自分に合った効率の良い英作文ノートの作り方を見つけて実践していただければと思います。
私は、英語講師として英作文の添削も承っております。
英語学習のやり方についてのご相談にも応じておりますので、宜しければお気軽にこちらまでお問い合わせ下さい。