冬休み明けの英語の授業や、夏休みが終わった後の英語の授業では、長期の休み中に起こったことを、英語で作文を書いたり、英語のスピーチとして発表したりするという機会があるかもしれません。
実際、私が英語講師をしていた時には、夏休み明けや冬休み明けに、どんなことがあったかを英作文で書かせたり、スピーチとして発表してもらったりしていました。
今回は、英語で夏休みや冬休みのことを、英作文や英語スピーチで表現することになった場合に、使える表現などをご紹介したいと思います。
英作文や英語スピーチで高評価を得るコツ!
英作文の添削などをすることがよくありますが、文法的なミスはなくても、だらだらと事実が羅列されているだけの英作文や英語スピーチをみかけます。
そのような平々凡々な、誰でも書けるような内容ですと、読んでいても、あまり面白みが無いんですよね。
一方、具体的なエピソードが詳細に書かれていたり、自分の感想やコメントがしっかり表現されているような英作文を見ると、心がほっこりと温かくなり高評価をあげたくなります。
今回は、より良い英作文や英語スピーチが作成できるようなコツのようなものをご紹介したいと思います。
基本的な英作文の構成を守ろう!
英作文も英語スピーチも、基本的なフォームがありまして、イントロダクション(序論)、ボディ(本論)、コンクルージョン(結論)という3つの部分で構成されます。
この構成方法に沿って、英作文(英語エッセイ)や英語スピーチを書くと、読む人や聞く人にとって、わかりやすい構成となります。
簡単にまとめますと、イントロダクション(序論)では、これから何の話をするのか、といったさわりを述べ、話を聞く人の興味や関心を引くような表現などを使って、次の話にスムーズに誘導するという役割があります。
ボディ(本論)では、伝えたいことを具体例や根拠となることなどと共に述べて、盛り上げます。
文字数のボリュームも一番多い部分です。
コンクルージョン(結論)では、自分の意見や主張、感想や得た教訓など、自分の最も伝えたいメッセージを書きます。
詳しくは、「英作文・英語エッセイの書き方」というページで書いていますので、そちらもご覧いただければと思います。
文法ミスを極力減らそう!
どんなに題材や書かれている内容が良いものであっても、文法ミスが致命的であると、それが台無しになってしまいますので、もったいないですね。
中学校や高校で学んだ英文法をしっかり押さえておけば、ある程度の英作文は書けます。
つづりミスは当然直すべきですし、英作文を書くことで、これまで学んだ英文法がしっかり身についているかどうか、確認する機会でもありますので、しっかりミスしないように書く努力をしましょう。
具体的なエピソードを加えよう!
漠然とした、誰にでも書けるような英作文は、文法ミスが少ないという点では、無難ではありますが、読んでいて何か物足りない感じがするのは事実です。
I went to the sea to enjoy swimming.
(私は海水浴を楽しみに海に行きました。)
I went there with my family.
(私はそこへ家族と一緒に行きました。)
I had a good time.
(楽しかったです。)
例えば、このような英作文もミスはありませんが、何と言いますか、もうちょっと心のこもった文章だと良いなと思うのです。
せっかくなので、具体的なエピソード、例えば、自分の体験談や、自分が見聞きしたことなどを加えてみると、内容が濃くなりますね。
I went to Mikuni beach to watch a famous fireworks festival.
(私は有名な花火大会を見るために、三国ビーチに行きました。)
My cousins and I went there early to find a good place to watch it.
(いとこと私は、花火を見るための良い場所を見つけるために早く出かけました。)
The fireworks festival was amazingly beautiful, and I had a great time then.
(その花火大会は驚くほど美しく、私はとても楽しかったです。)
自分独自の感想や意見を書こう!
日本では、人が言ったことと自分が思うことが違っていると、不安になってしまうということがあるかもしれません。
しかし、英作文や英語スピーチでは、オリジナル性と言いますか、自分独自のアイデアというものが尊重されます。
素直な気持ちや、自分が思ったことを、不安がらずに自信をもって表現してみましょう。
英語で夏休みの思い出をスピーチにしよう!【中学生向け】
海に行った思い出(スピーチ例)
Today I would like to talk about my experience of going to the sea.
(今日は、私が海に行った時の経験についてお話したいと思います。)
I went to Mikuni Sunset Beach with some of my friends in early July.
(7月上旬に友達数人と三国サンセットビーチに行きました。)
At first, I didn't want to swim in the sea, so I was trying to find some beautiful shells on the beach.
(最初、私は海で泳ぎたくなかったので、浜辺で美しい貝殻を探していました。)
However, my friends looked so excited in the sea, so I changed my mind.
(しかし、友達は海でとても興奮しているように見えたので、私は考えを変えました。)
Finally, I jumped into the sea and enjoyed swimming and chatting with my friends.
(ついに私は、海に飛び込んで、水泳や友達とのおしゃべりを楽しみました。)
The water was cold and very salty, but I was so excited to swim in the sea.
(水は冷たくてとても塩辛かったですが、私は海で泳ぐことにとても興奮していました。)
It was a valuable experience for me, and I look forward to swimming there next year.
(それは私にとって貴重な経験であり、来年もそこで泳ぐことを楽しみにしています。)
英語で冬休みの思い出をスピーチにしよう!
お正月の思い出(スピーチ例)
Today I would like to talk about my experience of New Year holidays.
(今日は、私のお正月休みの時の経験についてお話したいと思います。)
New Year's holiday is one of the most exciting events for me.
(お正月は、私にとっては最も楽しみなイベントの1つです。)
My family goes back to my mother's hometown, Fukui prefecture, at the end of every year.
(私の家族は、毎年、年末になると、母の実家のある福井県に帰省します。)
My grandparents prepare Otoshidama, which are money gifts for children, and look forward to meeting grandchildren like me.
(祖父母は、お年玉を用意して、私たち孫に会うことを楽しみにしています。)
At the end of the year, we made rice cakes together, and they were very tasty.
(私たちは、年末には一緒にお餅を作りました。そして、そのお餅はとても美味しかったです。)
Also, we went to a shrine near our house with my family on New Year's Day,
(また、元旦には、近所の神社へ家族と一緒に初詣に行きました。)
Thanks to delicious New Year dishes and kind grandparents, I feel happy every year.
(美味しいお正月の料理と、優しい祖父母と過ごせるお正月休みのおかげで、毎年幸せな気分になります。)
I hope I can spend a wonderful time with my grandparents next year.
(来年も元気に祖父母と楽しく過ごせるといいなと思っています。)
英語でスピーチ【夏休み・冬休み編】まとめ
今回は、英語で夏休みや冬休みの思い出を、英作文や英語スピーチで表現するコツをご紹介しました。
英作文や英語エッセイ、英語スピーチは、自分の英語力がどれくらい身についているのか、チェックできる場でもあります。
ぜひ、他のお題でもいろいろトライしてみてください。