Dream Killer(ドリームキラー)と聞くと、「夢を殺すもの」という意味になりますので、マイナスなイメージを持っている方も多いのではないかと思います。
振り返ってみると、昔はドリームキラーという言葉自体を知らず、そういう状況に自分が置かれた時に、やりたいことを諦めるという経験もしました。
今は、逆に、ドリームキラー的な存在が現われた時、「いいね~!チャンス!」とか、「成長のタイミングだ!」などと、プラスの意味でとらえています。
今回は、ドリームキラーが現われることは、そんなにマイナスなことではないかもしれません、という体験談を紹介したいと思います。
ドリームキラーとは?
「ドリームキラー」という言葉を、初めて目にしたのは、苫米地先生の本を読んだ時でした。
それまでは、そのような言葉自体を知りませんでしたし、意識したこともなかったです。
でも、何か「夢や目標を実現したい」と思う時に、引きずりおろそうとする力というか、実現させないでおこうとする力が働くのを感じたことがあります。
「あの時起きたあの反対運動のようなものは、ドリームキラーだったのか!」と、自分の人生を振り返ってみて、実感したことがありました。
考えてみると、何か新しいことに乗り出そうとする時、いろいろな障害が出てくることがあったのですが、そのように、人が夢や目標を実現させたいと思う時に、足を引っ張ってくるようなものを、ドリームキラーと呼ぶようです。
ドリームキラーの対義語は?
ドリームキラーの反対語となる言葉は何でしょうか?
インターネットで調べてみたところ、ドリームメーカーとか、ドリームサポーターとかいう言葉が見つかりました。
直訳すると、ドリームメーカーは、「夢を創り出す人」、ドリームサポーターは、「夢を応援する人」となりますでしょうか。
どうせなら、ドリームメーカーになって、ドリームサポーターに囲まれたいなあと、個人的に思います。
ドリームキラーが現れやすい時
自分の人生を振り返ってみて、やりたいことや夢を語ると、「いや、それはちょっとどうかな・・・」と、必ずと言っていいほど反対する人が現れました。
今から考えてみると、あれはドリームキラーだったのかも、と思うことを挙げてみました。
大学受験【親の反対】
大学受験を控えていた高校時代に現れたのは、行きたい大学を目指すことに反対する家族、特に両親でした。
本当は行きたい大学、学びたいことが高校生なりにあったのですが、結局、親の推す大学に行くことになりました。
ドリームキラーと言って良いのかわかりませんが、親の説得、家族に起こった悲劇、自分の勉強不足もあり、第2志望の大学を受験しました。
今だったら、反対を無視して、自分で苦労してでも目指すという選択もあっただろうと思います。
でも、自分なりに納得する方向を選んできたとは思っているので、それはそれで良い経験になったと思います。
仕事・転職・職場【上司や同僚、家族の反対】
転職をしたいという場合は、周りによく反対されました。
辞めてから何をするのか、具体的に決まっていれば、そういう反対にもあわないのかもしれませんが、ぼんやりとしたイメージだけをもって転職したいというのは、猛反対に遭います。(笑)
人生において、誰かに自分を夢を語ると、「同じステージにいたあなたが別のステージに移ってしまうこと」を不愉快に思う人や、同じ職場であれば、不安や嫉妬などを感じる人もいるのかもしれません。
誰かが活躍して、上のステージに行くことを素直に応援できなかったり、安心できる自分の持ち場を維持したいという人もいるかもしれませんね。
ドリームキラーが現れる理由
普段はとても仲の良い身近な人が、家を買うという時、「今は良くないよ!」と猛反対した私は、その人にとってはドリームキラーだったのだと思います。
今から考えてみると、その人のためを思って伝えたつもりだったのですが、自分が素敵な家を持っていないから嫉妬心があったのかもしれないですね。
私の場合は、ただの嫉妬だと思いますが、本当は、ドリームキラーと言うのは、意志の強さを試すために現れるものではないかと思います。
様々な困難や反対意見を乗り越えて、夢に近づくために、必ず現れる抵抗勢力、それは、夢の実現のためにはなくてはならない、あなたを試すものだということ。そんな気がします。
今も昔も、成功する人というのは、どんな困難でも粘り強く乗り越えていく人なのでしょう。
私がドリームキラーを撃退できた経験
強い意志があって、心の奥底まで願望が浸透していた時には、ドリームキラーが現われても乗り越えられた気がします。
そんな経験談をいくつかご紹介します。
留学する前に現れたドリームキラー
留学するために必要なものを、何一つ持ち合わせていなかった私なので、周りはドリームキラーだらけでした。
お金は無いし、コネもないし、実力も何もないところから、夢へのスタートでしたから、最初はとても孤独でした。
決めてから、行動に移して、事後報告という感じで、たいていのことを乗り切りました。
人生の節目で現れたドリームキラー
結婚するとなった時も、「まだ早いでしょう!」「この前、大学出たばかりじゃん!」と反対にあいました。
相手が当時プータローだったということもありましたが(笑)、凄まじい両親の反対の中、何とかなるもんですね~、半ば強行突破でクリア。
それでも、結婚式の数日前まで、いろいろな障害に阻まれたことを覚えています。
そのような数々の試練を乗り越えての結果なので、まだ今のところは続いています。(笑)
英語学習中に現れたドリームキラー
「英検1級を目指すんだ」と、英語がよくできる同年代の友達に伝えたことがあったのですが、すごく反対されたことを覚えています。
その友達によると、英検1級を受けたことがあるが、語彙問題はネイティブでもわからない単語が含まれていて、勉強する意味がないとのこと。
英検1級を取っても、メリットがあまりないという話をたくさんされました。
仕事には役立たないから、別のことにお金や時間を使った方が良いとのことでした。
何でそんなことを言うのかと、不思議に思ったのですが、自分は自分の意志を大切にしようと思って、それからは、あまり人に言わず、こっそり努力をしました。
ドリームキラーの対処法
自分では意識していなくても、人の成功や幸せを無意識につぶそうとしてくる人もいると思います。
それは意外と身近な人であったりしますし、あなたの幸せを願ってそういうアドバイスをしてくるのだと思います。
ドリームキラーが出てくるということは、ドリーム(夢)や目標をもって動き出そうとしているという証拠ですから、素敵なことだと私は思います。
夢や目標がなかったら、反対する人も出て来ようがありませんから、行動に移す時に現れる良い兆候だととらえると良いのではないでしょうか。
私は、最近は、ドリームキラーが登場してきたら、「うざい」とは思わず、「はい、来ました!好転反応!」と捉えるように努めています。
上手くいくために欠かせない前兆だと思うので、喜んで受け止めるようにしています。
「今、自分の意志の強さを試されている!」と考えるのです。
そして、ドリームキラーの言葉は軽くスルー(無視)して、本心のところは密かに心の中で大切に育て、行動に移して、反対できないところまで進んで、事後報告という感じで進めたりします。
これが良いのか悪いのか、よくわからないですが、アイデアを途中でつぶされる方が辛いと私は思っています。
最近は、「勝手にしろ!」と、自分で決めて自分で責任を取れと言われる年ごろになりました。(笑)
ただ、自分の能力を過信して判断を間違うと危ないので気をつけたいと思います。
ドリームキラーは好転反応? まとめ
人間には、恒常性(ホメオスタシス)という性質があって、ダイエットをすると元に戻そうという力が働いてリバウンドしたり、何か変化を起こそうとすると、元に戻そうという力が働くようです。
自分の中に、確固たる強い思いがあって、ゆるぎないものがあれば、そっちの方に力が働いていくのだと感じます。
夢や目標に向かって動いていると、ドリームサポーターといえるような仲間に出会えることがあります。
そう言う人には、積極的に会いにいったり、自分から求めて行けば良いと思います。
私もまだまだ未熟なのですが、心に描いた夢や目標を大切にして、日々、頑張っていこうと思います。